【アナリストの眼】星光PMC株価はレンジ下限に到達で反発へ、NEDO関連を評価

2012年10月8日 09:31

【今、この銘柄】

  星光PMC <4963> は、製紙用薬品、印刷インキ用樹脂、記録材料用樹脂などを手掛けている。今期(13年3月期)連結業績見通しについては景気減速の影響が懸念されるが、中期的にはセルロースナノファイバーなどの新技術・新分野が期待されるだろう。

  独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーン・サステイナブルケミカルプロセス基盤技術開発事業」に参画している。そして9月18日には、NEDOが「製紙用パルプに含まれる植物由来の再生可能資源で、軽量・高強度の特徴を持つセルロースナノファイバー(CNF)を樹脂中に均一分散させることで、樹脂の強度や寸法安定性を大幅に向上させる技術を開発した」と発表している。自動車軽量化に繋がる技術で、家電や住宅など幅広い分野に展開が可能としている。

  株価の動きを見ると、9月25日に315円を付けた後、反落して10月4日と5日には287円まで調整し、8月6日の直近安値286円に接近。下値を固める展開といえる。5日の終値288円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS34円96銭で算出)は8~9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は4%台、実績PBR(前期実績の連結BPS636円73銭で算出)は0.4倍台である。

  週足チャートで見ると、6月28日の318円、8月24日の317円を抜けずに反落し、26週移動平均線割り込んで調整局面となった。大勢としては280円~320円近辺のボックス展開で、足元の水準はレンジ下限に到達した形だろう。今期業績見通しに対する警戒感をある程度は織り込んだと考えられ、レンジ下限から反発の可能性があるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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