【編集長の視点】GMOクラウドに上方修正業績・増配買いが拡大、中期10万円も

2012年10月3日 11:35

<銘柄ウオッチ>

  GMOクラウド <3788> (東マ)は、1200円高の5万2800円と続伸し、2月27日につけた年初来高値5万7500円を射程圏に捉えている。今年7月の今12月期業績の上方修正、期末配当の増配を見直しネット関連の割安株買いが拡大している。

  同社の今期業績の上方修正は、ホスティングサービス事業では、昨年開始したパブリッククラウドサービスの販売が順調に推移して想定より設備投資コストを回収し、セキュリティサービス事業では、日本・海外で大口案件が増加、ソリューションサービス事業では、利益率の高いホームページ制作事業が堅調に推移していることなどが要因となった。

  12月通期業績は、売り上げを期初予想より2億2500万円引き下げたが、逆に経常利益を1億5600万円、純利益を9700万円それぞれ引き上げ、純利益は、5億8700万円(前期比55%増)と増益転換率を拡大する。

  配当は、純利益の上方修正に伴い配当性向を35%以上とする配当政策に従って期初予想の1500円から1800円(前期実績2000円)に引き上げ、減配幅を縮める。

  株価は、年初来安値3万9500円から6月末の第2四半期期末の配当権利取りで4万9800円まで1万円高、この高値を上値限界とする5000円幅のボックス展開から、上限値を上抜いて今年4月以来の5万円台を回復した。PER10倍台、配当利回り3.4%の割安修正で、高値奪回から昨年11月以来の6万円台に乗せ、中期で10万円を目指そう(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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