【編集長の視点】波乱のSNゲーム株に対し光るパチンコ関連株の強さ、長続きも
2012年9月28日 13:29
<マーケットトーク>
ディー・エヌ・エー <2432> やグリー <3632> の交流サイト(SN)ゲーム株が、再び高値波乱となっている。NTTドコモ <9437> の参入報道で競争激化を懸念して売り優勢となっているものだが、DeNAの株価水準自体は、「コンプリートガチャ」中止で急落した以前の高値水準を回復し、きょう28日も反発して始まっており、SNゲームの人気が続いていることは間違いない。
このSNゲーム株と並んで前日は波乱となったものの、年初来高値水準にいるのがパチンコ関連株である。ダイコク電機 <6430> は、SNゲーム株と同様にきょう28日に早くも105円高の2079円と3日ぶりに急反発して、9月25日につけた年初来高値2085円に肉薄している。今3月期第1四半期(1Q)の好決算を起爆剤に、わずか1カ月半で650円幅、45%の急騰を示現、利益確定売りを吸収して高値を窺っているもので、売り長で逆日歩のつく信用好需給もサポートしている。
同社の1Q好決算は、パチンコホール向けに発売した新製品CRユニット「VEGASIA」などが高評価され、情報システム事業の売り上げが、前年同期比64%増、セグメント利益が、同2.8倍増益と大きく伸びたことが要因となっている。
パチンコ関連株の好業績・高株価は、同社のみにとどまるものではない。グローリー <6457> (大1)は、英国でのM&Aの寄与で今期業績を上方修正して高値まで買われ、マースエンジニアリング <6419> (東1)とサン電子 <6736> (JQS)も、今期1QのV字回復業績を材料に高値を更新した。
もちろん関連株のなかには逆のケースもある。SANKYO <6417> は、期待のパチンコの新機種が、期待したほど伸びずに販売計画台数を下方修正して今期第2四半期累計業績を下方修正した。もちろん株価は、この下方修正で200円幅の急落となったが、短期にこの急落幅を埋める動きとなり、逆にパチンコ関連株の打たれ強さを裏付けた。
パチンコ関連株の軒並み高は、今年5月の「コンプリートガチャ」中止まで市場の人気セクターとなったSNゲーム株とよく似ている。SNゲームは、若者が社会問題化するほどハマった人気必須アイテムであり、パチンコ関連株人気も、同様に「大人のSNゲーム」となっていることの反映だとすれば、この人気は、SNゲーム株の対抗馬として案外、長続きする展開も想定される。下値は、要注目となる。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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