【編集長の視点】利益確定売りのパイプドビッツ、業績再評価で出直り早い

2012年9月28日 12:44

<銘柄ウオッチ>

  パイプドビッツ <3831> (東マ)は、110円安の670円と3日ぶりに急反落している。前日27日大引け後に8月31日に上方修正した今2月期第2四半期(2Q)累計決算を発表、前日ザラ場に株式分割落ち後高値850円まで買われていただけに材料出尽くし感を強めて利益確定売りが先行している。しかしこの2Q累計業績は、上方修正値を上ぶれて着地しV字回復を鮮明化しただけに、下値は買い再考余地を示唆、急騰習性の再発揮も想定される。

  2Q累計業績は、利益が上方修正値を1200万円~700万円上ぶれ、前年同期比35%増収、72%経常増益、49%純益増益と増益転換した。コア事業の情報資産プラットフォーム事業で、今年4月に「スパイラル」の新バージョン1.11.1の提供を開始して、柔軟性や信頼性が向上し「スパイラル」の売り上げが順調に推移し、メディアストラテジー事業でも、今年7月に情報資産プラットフォーム事業と連携を強化する「スパイラルアフリエイト」の提供を開始、アフリエイト広告を中心に積極的な営業活動を展開、人件費の抑制、広告宣伝費の圧縮も加わったことなどが寄与した。

  2月通期業績は期初予想に変更はなく、純利益は、1億8900万円(前期比35%増)と5期ぶりの過去最高更新を見込んでいる。

  株価は、今年5月に「AKB48選抜総選挙」に投票システムを提供して再三のストップ高を交えて短期に約4倍化し、今年6月末の株式分割権利落ち後も、今年8月の2Q累計業績の上方修正などをテコに2回のストップ高を交えて落ち後安値341円から高値まで2.4倍化するなど急騰習性には定評がある。6月末の株式分割(1対2)の権利落ち埋めの1000円台回復も想定範囲内となるもので、下値対応に再考余地がある。(本紙編集長・浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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