【編集長の視点】底値固めほぼ完了のパシフィックネット、短期急騰の習性注目

2012年9月28日 09:54

<銘柄ウオッチ>

  パシフィックネット <3021> (東マ)は、今年5月末に株式分割(1対100)の権利を落として、落ち後安値256円をつけ下値固めを続けてきたが、足元での300円台固めがほぼ最終場面となっており、今5月期の続伸業績・実質増配を見直し割安修正に再騰する展開を示唆している。今年6月に落ち後高値548円まで短期にほぼ倍化した急騰習性も、連想されよう。

  同社の今期業績は、連結子会社を吸収合併したことで単独決算となったが、売り上げ34億5300万円(前期比5%増)、経常利益1億5600万円(同21%増)、6500万円(同2.2倍)と予想され、配当は12円(前期実績1100円)と実質が予想されている。

  引取回収事業では全国主要都市に展開している8カ所の回収拠点のネットワークを活用しリ-ス・レンタル会社からの仕入れを強化するとともに、首都圏を中心に一般法人を開拓、レンタル事業では、引き続き官公庁・自治体などの一般競争入札案件に積極的に参加、新たにタブレット端末やスマートフォンもラインアップに加え、販売単価の下落には商品回転率の向上やコスト削減で対応することが要因となる。

  なお同社は、今年7月にカンボジアに現地法人を設立、再び連結業績に変更となるが、この動向は現在、精査中で判明次第に公表するとしている。

  株価は、株式分割落ち後安値から東日本大震災の被災地の南相馬市商工会議所に中古再生パソコン91台を寄贈したことを好感して年初来高値まで急伸して280円まで調整、300円台下位固めを続けてきた。PER12倍台の割安修正でまず高値からの調整幅の3分の1戻しの370円までリバウンドしよう。(本紙・編集長浅妻昭治)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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