【株式評論家の視点】ファナック底打ちサイン近い、個人投資家が押し目買い姿勢強める
2012年9月27日 11:10
<銘柄の見所>
ファナック <6954> は中国との関係悪化を受け、さえない動きとなっているが、ここ連日個人投資家の押し目買いが流入してきている。目先の悪材料をこなした後は再び元の好業績に転じると見ているもので、株価底打ちを示すシグナルになりそう。
一方、FA事業(NC装置)の顧客である中国ローカルの工作機械需要が来期にかけて一段と減速するとの見方から一部証券会社がレーティングを引き下げたほか、他の証券会社でも売りの投資評価を継続し、今期会社計画は未達の可能性もあると厳しい見方をしている。
そうした中での個人投資家の押し目買いは底値形成への強力な要因となりそう。中国では8月以降各種プロジェクトの認可の動きが強まっているが、これは10月に予定されている中国共産党大会における指導者交代の経済政策の路線変更の前触れとの見方もあり、中国関連株の環境が好転に向かう可能性も出てきている。反転相場入りが近そうなニュアンスだ。(株式評論家・隆盛)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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