UCC上島珈琲、通常よりカフェイン含有量が半分のコーヒーを販売開始
2012年9月27日 09:50
UCC上島珈琲は26日、世界最大のコーヒー生産国ブラジルのサンパウロ州の契約農園においてかねてより研究開発に取り組んできた天然の低カフェインコーヒー品種『ナチュラルハーフカフェイン“Laurina(ローリナ)”』の初収穫に成功し、12月から日本市場初の販売を開始すると発表した。
「Laurina」は、生まれながらにしてハーフカフェインかつアラビカ種同等の良質なおいしさを有するコーヒーの品種。カフェイン含有量は0.6%と、通常のアラビカ種(カフェイン含有量:約1.2~1.4%)の約半分。
既存の低カフェインコーヒーは、生豆の段階で人工的な製法によってカフェイン成分を除去している。そのため、コーヒー本来の香りや美味しさが十分に楽しめないという消費者の不満が顕在し、日本の低カフェインコーヒーの市場規模はコーヒー市場全体の0.3%と極めて小さいものとなっていた。こうした日本の低カフェインコーヒー市場の動向を背景に、UCCは、カフェイン摂取に敏感な顧客にも満足してもらえるコーヒーを安定供給し、同市場の活性化を図るため、今回「Laurina」を開発し、日本市場に投入する。