【アナリストの眼】明光ネットワークは好業績見直し買いを想定、事業領域着々と拡大

2012年9月12日 08:52

【今、この銘柄】

  明光ネットワークジャパン <4668> は、小中高生向け個別指導塾の「明光義塾」を主力事業として、FC中心に展開している。また幼児から小中高生を対象として、医系大学受験専門予備校、サッカースクール事業、キッズ事業、アートスタジオ事業、英語教育事業なども展開している。

  さらに、保育事業を若年層の顧客拡大に向けた事業展開の一環、介護事業を生涯教育に向けた事業展開の布石と位置付け、M&Aも活用して事業領域を広げる方針だ。12年6月には、首都圏で保育所運営と介護サービス事業を展開するライフサポートを持分法適用会社化した。7月には、関西圏で中高受験情報誌を発行するユーデックの株式を追加取得して、持分法適用会社から連結子会社化している。

  今期(12年8月期)の連結業績については、直営教室移転・改装費用の増加、新規事業に向けた先行投資などが利益圧迫要因となっているが、FC教室数の増加などでロイヤルティー収入は増加基調の模様である。来期(13年8月期)も、FC教室数増加や先行投資の効果が期待されるだろう。

  株価の動きを見ると、8月17日の年初来高値842円から反落し、足元では概ね760円~780円近辺で推移している。特に個別の悪材料は見当たらないが、期末配当権利取りが一巡したことに加えて、市場全体の地合い悪化も影響したと考えられる。9月11日の終値769円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS73円62銭で算出)は10~11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は3%台、実績PBR(前期実績の連結BPS316円93銭で算出)は2倍台となる。

  日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込み、週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込む形となり、調整局面のようだ。ただし指標面に割高感はないだけに、下値は限定的だろう。また、今期連結業績と来期見通しの発表(10月11日予定)が接近すれば、好業績見通しへの期待感で動意付く可能性があるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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