【今、この銘柄】戻り相場鮮明のミロク情報サービス、営業利益率10%台乗せに評価
2012年7月19日 11:22
財務・会計ソフトのミロク情報サービス <9928> (東2)の株価が戻り歩調となっている。好業績や指標面の割安感には見直し余地が大きく、上値追いの可能性もありそうだ。
ソフト開発力の強化に加えて、縮小する会計事務所市場への対応、拡大するクラウドサービス市場への対応などが課題となるが、保守・サービス収入が順調に拡大して安定収益源となっている。売上高営業利益率は前期(12年3月期)に10%を超えたが、さらに高収益化の期待も高まるだろう。
今期(13年3月期)通期連結業績についての会社予想は、売上高が前期比3.2%増、営業利益が同2.3%増、経常利益が同2.5%増、純利益が同3.9%増、そして年間配当を12円としている。中堅・中小企業向けERP(統合業務)システムの販売増に加えて、契約数増加に伴いサービス収入が増加する見込みとしている。
株価の動きを見ると、3月19日の年初来高値300円から反落し、6月6日には年初来安値となる235円を付けた。このため、昨年のボックスレンジ(230円~250円近辺)に回帰してモミ合い展開かに見えたが、直後に反発して26週移動平均線を一気に回復し、戻り歩調の展開となっている。
7月18日の終値268円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS35円87銭で算出)は7倍台、今期予想配当利回りは4%台、実績PBR(前期実績の連結BPS280円54銭で算出)は0.9倍台となり、割安感の強い水準だろう。
26週移動平均線を回復して戻り歩調の展開となっているだけに、当面は年初来高値300円近辺がターゲット水準になるだろう。さらに、好業績や指標面の割安感も考慮すれば上値余地があるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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