アサヒグループHD、味の素からカルピスを約1200億円で買収

2012年5月8日 18:05

 アサヒグループホールディングス(HD)は8日、本日味の素との間で、味の素社の100%子会社であるカルピス株式会社の発行済株式の全部を取得する株式売買契約を締結したと発表した。株式の取得価額は約1,200億円となる。なお、今回の株式取得の実行(クロージング)は10月を見込んでいるという。

 アサヒグループHDの100%子会社でありグループの国内飲料事業を担うアサヒ飲料とカルピス社は、2001年に自動販売機の相互販売提携を結び、両社自販機において『三ツ矢サイダー』、『カルピスウォーター』など主力商品の相互販売を開始。2007年には共同出資によりアサヒカルピスビバレッジを設立し、両社の自動販売機事業を統合するなどパートナーとしての関係を発展させてきた。

 今回、カルピス社の全株式を取得することにより、アサヒグループHDの国内飲料事業の基盤が強化され、国内清涼飲料業界シェア3位を確固たる地位にするとともに、アサヒグループHDとカルピス社の経営資源の融合による国内及び海外飲料事業の更なる強化、拡大を共に目指すことができるとの考え。

 具体的には、当面カルピス社の現体制を維持しつつ、「商品ポートフォリオの補完」をはじめ、「調達」、「生産」、「物流」、「研究開発」など事業活動の様々な面において協業をはかるとともに、次期グループ中期経営計画を視野にいれ、今後のグループ全体の発展を目指した戦略の構築を進めていくという。

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