ツクイ:有料老人ホーム・人材開発事業が共に黒字転換
2012年2月5日 09:18
■第3四半期業績は2ケタ増収大幅増益
介護事業を全国で展開しているツクイ <2398> (東2)は3日、今12年3月期第3四半期業績を発表した。
売上高366億59百万円(前年同期比10.4%増)、営業利益28億円(同72.8%増)、経常利益33億50百万円(同57.9%増)、純利益17億77百万円(同65.8%増)と2ケタ増収大幅増益となった。
増収となったのは、在宅介護事業、有料老人ホーム事業の売上が順調に伸びたことが挙げられる。利益面については、有料老人ホーム事業、人材開発事業が共に経常利益段階で黒字転換したことにより大幅増益を確保。
主力の在宅介護事業は、当第3四半期累計期間において、デイサービスセンター計12ヵ所を新設した。また、営業活動を強化し、デイサービスセンターの利用率を引き上げる等収益改善に取り組んだ。その結果、在宅介護事業の売上高は282億1百万円(同13.5%増)、経常利益は31億78百万円(同21.5%増)となった。
有料老人ホーム事業に関しては、売上高は52億64百万円(同22.6%増)、経常利益は1億32百万円(前年同期は△3億22百万円)と黒字転換となった。
人材開発事業は、雇用環境の悪化による派遣売上の落ち込みの影響はあったものの、経営資源を集約して経営の効率化を図るため、計31ヵ所の支店の統廃合を行うとともに、有料職業紹介事業に注力した結果、売上高31億93百万円(同21.5%減)、経常利益39百万円(前年同期△1億71百万円)と減収ながら黒字転換。
今通期業績予想は、売上高493億34百万円(前期比10.6%増)、営業利益39億61百万円(同91.6%増)、経常利益46億40百万円(同67.6%増)、純利益25億28百万円(同85.2%増)と2ケタ増収大幅増益を見込む。
3日の株価は、前日比22円高の887円と反発した。しかし、今期予想PERは5.3倍とまだ評価不足で、4ケタ回復が予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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