ウイン・インターナショナル:第3四半期決算は2ケタ増収増益で着地

2012年2月3日 09:56

■低侵襲治療と心臓治療というコアビジネスを軸に、業容拡大に努める

  医療機器を販売するウイン・インターナショナル <2744> (JQS)は2日、今12年3月期第3四半期決算を発表した。

  売上高242億38百万円(前年同期比12.3%増)、営業利益12億13百万円(同18.0%増)、経常利益12億21百万円(同17.7%増)、純利益7億8百万円(同17.4%増)と2ケタの増収増益で着地。

  顧客である医療機関では、財政悪化からコスト削減に踏み切らざるを得ない環境になっており、納入業者に対する値下げ圧力が高まる傾向にあるため、ビジネス環境は厳しいといえるが、同社ではこうした顧客の置かれた環境を的確に把握し、ニーズに即した質の高いサービスを提供している。中でも低侵襲治療と心臓治療というコアビジネスを軸に、業容拡大に努めた。

  主力の薬剤溶出ステント(DES)、ペースメーカー等の心臓律動管理(CRM)関連商品、PTAバルーンカテーテル、動脈瘤の低侵襲治療で用いられるステントグラフト等の販売が伸びたことで、消耗品関連の売上高は238億31百万円(同11.9%増)、売上総利益は31億36百万円(同10.5%増)となった。

■その他の業績は大幅増収増益

  消耗品関連の営業部門との連携を強化し、医療設備建築や大型医療機器販売に関する情報を正確かつ迅速に把握することで、消耗品ビジネスと一体になった営業活動に注力した結果、その他の売上高は4億6百万円(同40.9%増)、売上総利益は53百万円(同28.0%増)と大幅増収増益。

  今通期業績予想は、売上高320億円(前期比9.4%増)、営業利益16億1百万円(同10.4%増)、経常利益16億5百万円(同9.9%増)、純利益9億31百万円(同9.1%増)と増収増益を見込む。

  2日の株価は、前日比2円高の613円で引けている。予想PER8.0倍、PBR1.11倍、配当利回り4.4%。配当は3月期末27円(前期25円)を予想していることから、配当狙いの買いが膨らむものと予想される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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