【株式市況を検証】株価指数先物取引が主導する形で下落幅を広げる展開

2012年1月7日 16:55

【株式市場フラッシュ:1月2日~6日の週の日本株式市場】

■日経平均株価は2週ぶりの下落、TOPIXは2週連続の上昇

  1月2日~6日の週の日本株式市場(2日と3日は休場)で、日経平均株価(225種)は2週ぶりに下落に転じた。一方のTOPIXは小幅ながら2週連続の上昇となった。

  年初3日の米国株式市場が大幅上昇したことを受けて、日本の大発会4日は日経平均株価、TOPIXともに上昇してスタートした。しかしユーロ圏債務危機問題に対する警戒感が強い状況に変化はなく、薄商いで海外要因に神経質な地合いが続いた。週末6日には、3連休(7日~9日)を控えていたことに加えて、外国為替市場でのユーロ安・円高進行に対する警戒感などで、株価指数先物取引が主導する形で下落幅を広げる展開となった。

  ユーロ圏債務危機問題に関して今週は、4日のドイツ、5日のフランスなど主要国の国債入札は概ね順調に通過したが、警戒感の払拭には至らず、各国の国債利回りが上昇した。4日の海外市場では、イタリアの銀行大手ウニクレディトによる大幅ディスカウント価格での増資計画発表、スペインが国内銀行再編のためにEUとIMF(国際通貨基金)に対して資金援助申請を検討するとの一部観測報道などを受けて、リスク回避の動きが強まった。5日の海外市場では、ユーロ圏各国国債の格付け引き下げ懸念、欧州金融機関の資本増強に対する懸念、ハンガリーのデフォルト懸念などで、主要国の10年債利回りが上昇し、イタリア国債利回りは7%台に上昇した。6日には、格付け会社フィッチ・レーティングスがハンガリーの国債格付けを投機的水準に引き下げた。

  こうした流れを受けて外国為替市場ではユーロ売り圧力が一段と強まった。ユーロ・円相場は、2日の海外市場で1ユーロ=98円70銭近辺、5日の海外市場で1ユーロ=98円40銭近辺、そして週末6日の海外市場で1ユーロ=97円90銭近辺に円が上昇し、約11年ぶりのユーロ安・円高水準となった。ドル・円相場は、2日の海外市場で一時1ドル=76円30銭近辺に円が上昇する場面があったが、概ね1ドル=76円台後半~77円台前半のレンジで推移した。週末6日の海外市場で終盤は1ドル=76円90銭~77円00銭近辺だった。

  米国の主要経済指標には、引き続き明るさが増している。3日には、米12月ISM製造業景気指数が53.9となり、11月の52.7に比べて1.2ポイント上昇して市場予想を上回った。米11月建設支出は前月比1.2%増加となり、10月改定値の0.2%減少に対して市場予想以上に改善した。4日には、米11月製造業新規受注が前月比1.8%増加となり、市場予想を下回ったが10月改定値の同0.2%減少から改善した。5日には、米12月ADP雇用リポートで民間就業者数が前月比32.5万人増加となり、11月の同20.6万人増加に比べて大幅改善して市場予想も大幅に上回った。米新規失業保険申請件数は37.2万件となり、前週改定値の38.7万件に比べて1.5万件減少して市場予想以上に改善した。米12月ISM非製造業景況指数は52.6となり、市場予想をやや下回ったが11月の52.0に比べて改善した。6日には、米12月雇用統計で非農業部門就業者数が前月比20.0万人増加となり、11月改定値の同10.0万人増加に比べて大幅改善して市場予想も大幅に上回った。12月の失業率は8.5%となり、11月改定値の8.7%に比べて0.2ポイント低下して市場予想以上に改善した。なお1日に発表された中国12月PMI(製造業購買担当者景気指数)は50.3となり、11月の49.0に比べて1.3ポイント上昇して2カ月ぶりに50.0を上回った。

  テクニカル面で見ると、日経平均株価(6日時点の8390円35銭)の移動平均線に対する乖離率は、25日移動平均線(同8499円98銭)に対してマイナス1.28%となり、前週末に比べてマイナス乖離幅をやや広げ、上値抵抗線として意識される形になった。また75日移動平均線(同8585円78銭)に対してはマイナス2.27%、200日移動平均線(同9149円23銭)に対してはマイナス8.29%となり、いずれもマイナス乖離幅を広げた。東証1部市場の騰落レシオ(25日移動平均)は6日時点で99.5%となっている。

  日経平均株価の終値で騰落状況を見ると、大発会の1月4日は前日比104円76銭(1.24%)高と続伸、5日は前日比71円40銭(0.83%)安と3営業日ぶりに反落、6日は前日比98円36銭(1.16%)安と続落した。日中値幅は4日が33円75銭、5日が37円33銭だったが、6日は139円65銭となり、19営業日ぶりに日中値幅が100円を超えた。

  日経平均株価の週末6日の終値は8390円35銭となり、前週末30日の終値8455円35銭に比べて65円00銭(0.77%)下落した。週間ベースで見ると2週ぶりの下落となった。取引時間中ベースの週間高値は4日の8581円45銭、週間安値は6日の8349円33銭、1週間の取引時間中の値幅は232円12銭だった。

  TOPIXの週間騰落状況を見ると、週末6日の終値は729.60で、前週末30日終値728.61に比べて0.99ポイント(0.14%)上昇した。週間ベースで見ると2週連続の上昇となった。取引時間中ベースの週間高値は4日の744.30、週間安値は6日の725.97だった。なお6日時点のNT倍率は11.50倍となり、前週末30日時点のNT倍率11.60倍に比べて0.10ポイント低下した。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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