【外国為替市場展望:ドル・円相場】一段のドル安・円高進行の場合には円売り市場介入が注目点

2012年1月2日 10:17

【外国為替市場フューチャー:1月2日~6日のドル・円相場】

■1ドル=76円台~77円台を想定

  来週(1月2日~6日)のドル・円相場(東京市場は2日と3日が休場)については、ユーロ売り圧力が継続してドル売り・円買いの動きが優勢になる可能性があり、概ね1ドル=76円台~77円台での推移が想定される。1ドル=75円台に円が上昇するなど、ドル安・円高が一段と進行した場合には、日本政府による円売り市場介入が注目点となるだろう。

  前週(12月26日~30日)のドル・円相場は、年末年始休暇を控えて取引が閑散とする中、週前半は概ね1ドル=77円70銭近辺~78円10銭近辺の小幅レンジで推移した。しかし週後半になるとユーロ圏債務危機問題に対する警戒感でユーロ売り・円買いの動きが強まり、ドル・円相場でも円買いが優勢になった。円売り市場介入に対する警戒感が後退したことも円買いの動きにつながった。週末30日の海外市場では1ドル=76円80銭~90銭近辺に円が上昇した。

  ドル・円相場に関しては、リスク回避の円買い圧力、米FRB(連邦準備制度理事会)の量的緩和策第3弾(QE3)に対する思惑、ドル買い・円売り市場介入への警戒感などが交錯する状況に大きな変化はないだろう。

  そして市場の関心がユーロ圏債務危機問題に集中しているため、動意に乏しい状況が続いていたが、前週後半は年末年始休暇を控えて閑散取引となる中でユーロ売り圧力が増し、ドル・円相場ではドル売り・円買いの動きが強まった。円売り市場介入に対する警戒感が後退したことも円買いの動きにつながった。

  年初に予定されているユーロ圏主要国の国債入札、そして12年1月にも発表の可能性がある欧州各国の国債格付け引き下げ、さらに12年1~3月期のイタリア国債大量償還に対する警戒感が強いだけに、ユーロ売り圧力が継続する可能性は高く、ドル・円相場でもリスク回避の動きが強まりそうだ。欧州各国の国債入札や流通利回りの動向に注意が必要だろう。

  また、米政府が半年次為替報告で日本政府の円売り市場介入を支持しないと明言したことや、12月の介入実績がなかったことを受けて、円売り市場介入に対する警戒感が後退したことも円買いの動きにつながっただけに、ドル安・円高が急速に進行した場合には、日本政府による円売り市場介入が注目点となるだろう。

  一方では、良好な米主要経済指標を受けて米景気の先行きに対して楽観的な見方も広がり始めているだけに、年明け1月6日の米12月雇用統計も注目点だろう。

  当面の注目スケジュールとしては、1月3日の米12月ISM製造業景気指数、米FOMC議事録(12月13日分)公表、4日のユーロ圏12月消費者物価指数速報値、米11月耐久財受注改定値、米11月製造業新規受注、5日の米12月ISM非製造業景気指数、米12月雇用リポート(ADP)、米新規失業保険申請件数、6日のユーロ圏12月景況感・業況感指数、米12月雇用統計などがあるだろう。その後の注目イベントとしては、12日のECB理事会(金利発表と記者会見)、13日の米1月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値、30日のEU首脳会議などが予定されている。なお2日は豪州、中国、香港、シンガポール、英国、米国などが休場、3日は中国が休場となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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