【銘柄診断】サハダイヤモンドは波動強いが業績低迷、あくまでも観賞用銘柄
2011年10月26日 18:56
サハダイヤモンド <9898> は7月4日に年初来高値94円まで買い進まれた。この時は第三者割当増資を7月6日に発表しており、この先取り人気が高値更新の原動力になったものと思われる。
しかし、3日後の11日にはその中止が発表され、株価も7月12日の34円への急落に見舞われた。その後も震災前の超安値水準に戻ることなく底堅い展開を続けていたが、ここへきては10月3日に新株予約権よるファイナンスを発表、19日にその払い込み完了が伝えられ、株価も戻り機運を強めている。
ただ、不況を背景とした消費マインドの落ち込みなどにより今2012年3月期の第1四半期は営業損失1億3100万円(前年同期は1億4200万円の損失)と低迷、今3月期通期も営業損失2億円(前期5億円の損失)と回復の芽が見られない。延々と赤字継続の状況が続いており、業績面からは買いの要素は無い。
7月高値94円は2008年8月以来。しかも高値更新後の動きも強調。チャート的には数年来の波動転換の兆候も出ている。ただ、個人投資家にとってはあくまでも観賞用の銘柄と言えそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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