【話題】よく耳にするようになった「日本化」とは何?

2011年10月6日 10:20

★少子高齢化・赤字財政の日本を世界が注目

  このところ、「日本化」という言葉が聞かれるようになっている。日本の文化、伝統という良い面ではなく、残念ながら悪い面を強調した使われ方である。「化」という言葉が入っていることからも、外国の国が、日本のようになるということだ。

  最近では、日経ビジネスが10月3日号の大特集で、「世界が日本になる」と取り上げているし、今朝(6日)の日経朝刊でもプリンストン大学のクルーグマン教授がインタビューに答えて「米欧の日本化を懸念」と語っている。

  特に、日本化の象徴としては、

(1)急速に進む少子高齢化による活力の低下 (2)日本の1990年代のバブル処理に手間取ったことにみられる政治決断力の欠如

  ・・・・・などが挙げられる。

  これと同じ現象が、今の欧米に見られるようになっているということだ。もちろん、日本の国の財政赤字(借金)も先進国では飛びぬけて大きいという悪い見本もある。

  もっとも、日本がこうした問題を克服できれば、先進国に対し、「日本復活」の手本ともなるわけだ。世界の国からみれば、戦後の焼け野原から奇跡ともいえる経済発展を成し遂げた日本は驚きであり研究のテーマだろう。今、世界の先頭を切って少子高齢化という難題に直面し、東日本大震災に見舞われた日本が今後どのようにして元気を取り戻すか、再び注目されている。

  われわれ日本国民は困難に耐え、乗り越えていく根性を持っている。古い言葉となりつつある「根性」を呼び戻すことができるかどうか、われわれ日本国民に問われているようでもある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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