【上方修正株】ガリバーは2Q好決算に増配オンも利益確定売りが先行し急続落

2011年10月3日 16:42

  中古車買い取り最大手のガリバーインターナショナル <7599> は3日、290円安の3120円まで下げて200円安の3210円と急続落した。前週末30日大引け後に発表した今2月期第2四半期(2Q)累計決算が、今年8月の上方修正値を上ぶれて着地し、同時に2Q・期末配当の増配を発表したが、前週末米国NYダウの大幅反落も響き利益確定売りが増勢となった。

  2Q業績は、前年同期比3%減収、30%経常増益、19%純益減益となった。金融事業の事業縮小を図っているため売り上げが連続減収となったが、経常利益は、東日本大震災の影響による中古車オークションの上昇に合わせてタイムリーな買取価格設定で買取台数が増加し、前年同期の新車のエコカー補助制度に伴う収益性低下が一巡し増益転換した。

  純利益は、事業整理損失戻入額7億7800万円を特別利益に計上したが、資産除去債務損失、災害損失を計上し減益転換する。2月通期業績は8月の上方修正値を据え置き、経常利益を80億円(前期比2%増)、純利益を50億円(同2%減)と見込んでいる。

  配当は、2Q・期末とも期初予想の各52円を74円に引き上げ、年間148円(前期実績93円)に増配する。株価は、東日本大震災発生で突っ込んだ年初来安値2207円から大震災特需思惑や前期業績の上方修正で3455円までリバウンド、今期業績の減益予想で2862円まで調整したが、今期第1四半期の好決算で3975円まで上値を伸ばし、業績上方修正では材料出尽くとして調整した。全般市場の落ち着きを待ってPER6倍台、配当利回り4.7%の割安修正に再発進しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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