【注目の決算発表】SONYFHは1Q業績増益転換で日経平均思惑再燃し最安値から反発
2011年8月15日 17:44
ソニーフィナンシャルホールディングス(SONYFH) <8729> は15日、57円高の1306円まで上げて26円高の1275円と7営業日ぶりに反発し、今年8月12日につけた上場来安値1202円から底上げした。前週末12日大引け後に発表した今3月期第1四半期(1Q)決算で、純利益が続伸し、期初予想の第2四半期(2Q)累計業績に対して高利益進捗率を示したことから下げ過ぎ訂正買いが再燃しており、日経平均株価の構成銘柄に新規採用された需給好転思惑もフォローした。
1Q業績は、前年同期比6%増収、1%経常減益、4%純益増益となり、2Q業績対比の利益進捗率は、71~83%と目安の50%を上回った。売り上げは、生命保険や自動車保険の保険料収入増で続伸し、経常利益は、生命保険で金利リスク低減を目的に保有債券を入れ替え、投資有価証券売却益が減少して連続減益となったが、純利益は、支払準備金繰入額や法人税等が減少して増益転換した。
2Q累計・3月通期業績は期初予想に変更はなく、通期純利益は、290億円(前期比30%減)と連続減益を見込んでいる。
株価は、東日本大震災発生で28万4900円まで急落したが、株式分割権利取りで33万円台を回復、分割権利落ち後は、今期業績の続落予想で落ち妥当値を下回り、日経平均株価の構成銘柄に新規採用されたものの小幅反応にとどまったことが響き最安値を更新した。日経平均株価組み入れを8月29日に控え、需給好転思惑が底流していることもあり、一段の底上げを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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