【注目株】住友金属鉱山は第2四半期7~15%上ぶれを発表し通期に期待

2011年8月6日 17:09

■「金」順調で海外の「銅」鉱山も寄与

  住友金属鉱山<5713>(東1)が5日の大引け後に発表した第1四半期決算(4~6月)は、売上高が前年同期比2.8%減の2129億円となり、営業利益は同4.4%減の281億円となった。一方、純利益は同30.6%増加して263億円となり、持ち分法利益の拡大などが寄与した。

  電子材料などの材料セグメントでは、エレクトロニクス関連業界のユーザーの在庫調整の影響があった。しかし、製錬セグメントでは、ニッケルの販売価格が前年同期を上回った。資源セグメントでは、鹿児島県・菱刈鉱山の「金」生産が順調で、アラスカのポゴ金鉱山は計画をやや下回る生産量だったものの、海外の銅鉱山は銅価格の上昇を受けて業績に寄与した。

  これを受け、第2四半期の予想(4~9月)が売上高、営業・経常・純利益とも従来予想を各々7~15%上回る見込みとした。3月通期の予想には手をつけず、純利益は前期比1.2%増の850億円、1株利益は151円24銭。

■米国債の格下げ受け「金」に資金流入の期待

  株価は6月中旬の1204円を下値に戻り相場を形成し、7月27日に1414円まで上昇。その後は円高による製錬マージンの目減り懸念などを受けて調整に入っている。週末5日は、NY株の大幅安を受けた全面安商状の中、一時1253円(82円安)まで下げたものの、後場は持ち直し、終値は1254円(51円安)。今期予想1株利益の8倍台になり、業績上ぶれの可能性を考慮すれば割安感がある。

  逆風の円高傾向には為替介入のブレーキがかかり、6日は、米国国債の格下げが伝えられたため、再び「金」に資金が退避流入する可能性が出てきた。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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