【外国為替市場を検証:ドル・円相場】週末8日発表の米6月雇用統計を控えて膠着感が強い
2011年7月9日 16:11
【外国為替市場フラッシュ=7月4日~8日の週のドル・円相場の週のドル・円相場】
■一時1ドル81円40銭台に円が下落したが依然として膠着感
7月4日~8日の週の外国為替市場で、ドル・円相場は週末8日発表の米6月雇用統計を控えて膠着感が強く、概ね1ドル=81円近辺で小動きだった。ギリシャ債務問題に対する当面の警戒感後退、量的緩和策第2弾(QE2)終了に伴う米長期金利上昇、米経済指標の改善などで一時1ドル=81円40銭台まで円が下落したが、8日には米6月雇用統計が市場予想を下回ったためドルが売られ、1ドル=80円50銭近辺に円が上昇した。
ドル・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末1日の海外市場では一時1ドル=81円10銭台に円が下落した。米6月ISM(サプライマネジメント協会)製造業景況感指数の改善を受けて、ドル買いが優勢になった。ただし米国市場の3連休(2日~4日)を控えて様子見ムードも強く、1ドル=80円80銭~90銭近辺でモミ合う展開となった。週初4日の東京市場でも様子見ムードが強く、1ドル=80円50銭台~80銭台の狭いレンジで小動きだった。4日の海外市場(米国市場は休場)でも、手掛かり材料に乏しく1ドル=80円60銭台~80銭台の狭いレンジで小動きだった。
5日の東京市場でも、1ドル=80円70銭台~81円10銭台で小動きだった。米長期金利上昇に加えて、米国企業の本国送金に対する減税措置の思惑が広がり、ドル買い・円売りがやや優勢だったが、全体として様子見ムードの強い展開だった。5日の海外市場では、中国経済の減速懸念などでドルを買う動きも見られたが、概ね1ドル=80円90銭台~81円10銭台でモミ合う展開だった。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスがポルトガルの長期格付けを引き下げたことに対する反応は限定的だった。
6日の東京市場では、米国企業の本国送金の思惑によるドル買いが一巡し、日本の輸出企業のドル売りでややドル安・円高方向の動きだったが、概ね1ドル=80円80銭台~81円00銭台で小動きだった。6日の海外市場では、1ドル=80円70銭台~81円10銭台で推移した。米6月ISM非製造業景況感指数が前月比で低下したため、ドル売りがやや優勢となった。中国人民銀行が0.25%の追加利上げを発表したことに対する反応は限定的だった。
7日の東京市場では、1ドル=80円70銭台~81円00銭台で小動きだった。ECB理事会、米6月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用リポート、米6月雇用統計などを控えて膠着感を強めた。7日の海外市場では、一時1ドル=81円40銭台に円が下落した。米6月ADP雇用リポートや新規失業保険申請件数が市場予想より改善したことで、ドル買いが優勢になった。その後は1ドル=81円20銭近辺でモミ合う展開だった。
8日の東京市場では、1ドル=81円20銭台~30銭台の狭いレンジで小動きだった。ドル買いの動きが一巡し、米6月雇用統計を控えて膠着感を強めた。8日の海外市場では、一時1ドル=80円50銭近辺に円が上昇した。米6月雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比1万8000人増加にとどまり、市場予想を大幅に下回ったためドル売り・円買いの展開となった。しかしドル売り一巡後は1ドル=80円60銭近辺でモミ合う展開となった。
ドル・円相場については、7日にはADP雇用リポートでドルが買われ、8日には米6月雇用統計で一転してドルが売られる展開となったが、1週間を通して見れば、1ドル=80円台半ば~81円台半ばの小幅レンジで膠着感の強い展開が続いている。ただし、ギリシャ債務問題に対する警戒感後退、量的緩和策第2弾(QE2)終了に伴う米長期金利上昇などで、全体としては徐々にドル高・円安方向の動きとなっている。次の焦点は、11日の米アルコアから始まる米主要企業の4~6月期決算発表だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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