関門海は中期経営計画を策定し根本的な業績の立ち直りを目指す
2011年3月20日 13:41
■地震発生日からは半値戻し達成
ふぐ料理「玄品ふぐ」チェーン店を展開する関門海 <3372> は、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震で急落、16日には5万円まで下げたが、目先のリスク回避売り一巡感も出てきており、下げ過ぎ訂正期待の打診買いも交錯している。18日の株価は3800円高の6万1800円と反発しており、ほぼ半値戻しとなっている。
同社は、前2010年11月期決算で営業利益が4600万円の損失と上場来初の損失となったことを受け、抜本的な改革へ向け中期経営計画を策定した。
基本方針は3つで主力事業の構造改革、選択と集中及び国際化。主力のふぐ事業では季節的に売上げが冬に集中するためそれ以外のマグロ専門店、海鮮居酒屋などを出店し売上げの平準化を目指す。
その他の店舗事業でも今年4月から高速道路のPAの運営を開始するほか、惣菜宅配事業「トドクック」では新規顧客開拓専任チームを新設して営業を強化する。
また、海外戦略事業はアジアでは中国に今年1月に北京駐在所を設置し、米国地域では本土進出をにらみ昨年12月にハワイでシーフードハワイ社と資本業務提携を行い日本の高級食材のテストマーケティングを開始した。
そうした展開を軌道に乗せることにより、今2011年11月期の営業利益3億4800万円を、2012年3月期に7億6000万円、2012年11月期に10億9000万円へ引き上げていく計画だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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