レノボ、2016/17年度第4四半期および通期の業績を発表

変革の年に新たな「3つの波戦略」が着実に進展
新たに導入されたエンドツーエンドのオーナーシップモデルが各事業グループの独立した運営に貢献
第4四半期の売上高は96億米ドル、通期の売上高は430億米ドル
第4四半期の純利益は1億700万米ドル、通期の純利益は5億3500万米ドル
通期の基本1株当たり利益は4.86米セント（37.71香港セント）


（香港）- -- （ビジネスワイヤ） -- レノボ・グループは本日、2017年3月31日締めの第4四半期および通期の業績を発表しました。重要な変革の年に、レノボでは今日の重要な事業課題への対応と同時に、利益を伴った長期的な成長を維持するための基盤作りを目的とした新「3つの波戦略」の導入と実践が大きく進展しました。

変革の一環として、レノボは大胆なエンドツーエンドのオーナーシップ・モデルを新たに導入し、強力な新リーダーの下で各事業グループを独立した形で運営するようにした結果、一定の成果が見られています。

レノボの楊元慶会長兼最高経営責任者（CEO）は、次のように述べています。「5四半期にわたり減収が続いていましたが、第4四半期には厳しい市場環境にもかかわらず売上高は増加に転じました。一段の成長を実現するため、明確な3つの波戦略を策定しました。第1の波では、規模、収益性、革新性でのPC事業のリーダーシップを維持することに努め、その間に第2の波となるモバイルおよびデータセンター事業を成長エンジンに育てます。同時に、第3の波として「デバイス＋クラウド」および「インフラ＋クラウド」を推進し、新技術によりもたらされる事業機会を捉えていきます。この新戦略により、持続可能な長期にわたる成長を達成できると確信しています。」

第4四半期の売上高は、PC・スマートデバイス事業とモバイル事業の好業績を背景に前年同期比4.9パーセント増の96億米ドルとなりました。2017年3月31日に終了した通期の売上高は、前年比4.2パーセント減の430億米ドルとなりました。

第4四半期の粗利益は前年同期比9.8パーセント減の14億米ドルとなり、通期では前年比7.8パーセント減の61億米ドルとなりました。第4四半期の営業利益は7400万米ドルでした。通期の営業利益は6億7200万米ドルでした。第4四半期の純利益は1億700万米ドルで、通期では前年比6億6000万米ドル増加して5億3500万米ドルとなりました。

第4四半期の基本1株当たり利益は0.97米セント（7.56香港セント）で、通期の基本1株当たり損失は4.86米セント（37.71香港セント）でした。レノボの取締役会は、2017年3月31日に終了した通期に関して1株当たり2.63米セント（20.5香港セント）の配当金を宣言しました。

事業グループ別概要

PC、タブレット、スマートデバイスを扱うPC・スマートデバイス（PCSD）事業グループの第4四半期の売上高は前年同期比4.9パーセント増の67億米ドルとなりました。第4四半期の出荷台数は1パーセント増加して1440万台となり、市場全体の成長率を4ポイント上回りました。第4四半期の税引き前利益は前年同期比4.7パーセント減の2億8800万米ドルとなりました。

2017年3月31日に終了した通期のPCSD事業グループの売上高は300億米ドルで、2.3パーセント減となりましたが、市場全体に比べると健闘しました。通期の出荷台数は6660万台となり、伸び率は市場を7.1ポイントと大幅に上回りました。税引き前利益率は5パーセントで、前年比で小幅上昇しました。

重要な点は、第4四半期、通期ともにPCSD事業グループの急成長分野、すなわちゲームPC、デタッチャブルPC、クロームブックス、ミレニアルPC（中国）で好業績を維持したことです。例えば、ゲームPCとクロームブックの第4四半期の出荷台数はそれぞれ20.5パーセントと38.2パーセントの増加を記録しました。また、デタッチャブルPCの増加率は市場全体を2桁上回り、大幅な増加が続いているミレニアルPCの中国での出荷は4四半期連続して3桁の伸び率を示しました。

モトローラ製品、レノボ・ブランドの携帯電話を含むモバイル事業グループ（MBG）の第4四半期の中国以外の地域の売上高は前年同期比19.7パーセント増の17億米ドルとなりました。第4四半期の中国以外の地域のスマートフォンの出荷台数は17.4パーセント増加して1130万台となり、増加率は市場全体を12.8ポイントと大きく上回りました。

2017年3月31日に終了した通期の中国以外の売上高は5.4パーセント減少し、税引き前利益率は1.9ポイント低下しました。

アジア太平洋地域と中南米地域のモバイル事業は、それぞれインドとブラジルが貢献して年間を通じて改善傾向をたどりました。西欧では、フランス、ドイツ、英国で出荷量が増加し、北米では流通網の拡大計画が着実に進展しています。

中国では、新経営幹部を登用したほか、事業戦略と品ぞろえを見直し、新製品の投入に備えて在庫を一掃しました。

サーバー、ストレージ、ソフトウエア、サービスなどを扱うデータセンター・グループ（DCG）の第4四半期の売上高は前年同期比13.7パーセント減の8億5000万米ドルとなりました。通期の売上高は10.6パーセント減の41億米ドルでした。

業界ベテランを含む新経営幹部の登用、全地域におけるDCG専属営業チームの設置、高性能コンピューティングなどの高成長分野に注力する新部署の設置により、DCGの再構築を実施しました。レノボは、世界で最も大幅な成長を記録しているスーパーコンピューター・メーカーで、中国最大のスーパーコンピューター・メーカーです。また、当社はグローバルアカウントに経営資源を集中させており、同分野は前年比16パーセントの伸びを記録しました。このように、レノボでは成熟市場を中心に業績の改善を促す適切な戦略を導入しています。

地域別概要

中国の第4四半期の連結売上高は前年同期比3パーセント減の23億米ドルでした。通期の中国の売上高は4.6パーセント減の118億米ドルとなりました。第4四半期には、中国の売上高は当社の世界全体の売上高の23.8パーセント、通期では27.4パーセントを占めました。

中国の第4四半期の税引き前利益は6400万米ドルで、通期は4.3パーセント減の5億3900万米ドルとなりました。通期の税引き前利益率は4.6パーセントで横ばいでした。

アジア太平洋地域の第4四半期の売上高は当社の世界全体の売上高の18.1パーセント、通期では16.3パーセントを占めました。第4四半期の連結売上高は前年同期比9.4パーセント増の17億米ドル、通期の連結売上高は2パーセント減の70億米ドルとなりました。通期の税引き前損失は6500万米ドルでした。

欧州/中東/アフリカ（EMEA）地域の第4四半期の連結売上高は前年同期比5.9パーセント増の26億米ドルとなりました。通期の売上高は前年比5.1パーセント減の112億米ドルでした。第4四半期にはEMEA地域の売上高は当社全体の売上高の27.4パーセント、通期では26パーセントを占めました。

南北アメリカ地域の第4四半期の連結売上高は前年同期比8.2パーセントと着実に増加して29億米ドルとなり、当社全体の売上高の30.7パーセントを占めました。通期の売上高は前年比4.1パーセント減の130億米ドルで、当社の世界全体の売上高の30.3パーセントを占めました。

第4四半期の税引き前利益は前年同期の7倍の6000万米ドルとなり、税引き前利益率は1.7ポイント改善しました。通期の税引き前利益は2倍強の1億5700万米ドルとなり、税引き前利益率は2.1ポイント改善して1.2パーセントとなりました。

レノボについて

レノボ（HKSE：992）（OTC Pink：LNVGY）は、フォーチュン・グローバル500社に選ばれている売上高430億米ドル規模のリーダー企業として、消費者向け、商業向け、エンタープライズ向けの革新的技術を提供しています。高品質でセキュアな当社の製品とサービスは、PC（名高いThinkブランドやマルチモードのYOGAブランド他）、ワークステーション、サーバー、ストレージ、スマートTV、さらにスマートフォン（Motoブランドを含む）、タブレット、アプリケーションを含むモバイル製品ファミリーを網羅しています。リンクトイン、フェイスブック、ツイッター（@Lenovo)で当社をフォローしてください。詳細については、www.lenovo.comをご覧ください。

  レノボ・グループ 財務概要

2017年3月31日締め四半期および通期

（単位：百万米ドル、1株当たりデータを除く）

     
第4四半期
16/17年  
第4四半期
15/16年  
前年比
変化率  
通期
16/17年  
前年比 変化率

売上高 9,579   9,133   5% 43,035   -4% 粗利益 1,368   1,518   -10% 6,106   -8% 粗利益率 14.3%   16.6%   -2.3pts 14.2%   -0.6pts 営業費用 (1,294)   (1,270)   2% (5,434)   -19% 売上高費用比率 13.5%   13.9%   -0.4pts 12.6%   -2.3pts 営業利益 74   248   -70% 672   N/A その他の営業外費用 (59)   (55)   7% (182)   -15% 税引き前利益 15   193   -92% 490   N/A 税金 89   (17)   N/A 40   -69% 当期利益 104   176   -41% 530   N/A 非支配持分 3   4   -21% 5   -72% 株主帰属利益 107   180   -41% 535   N/A 1株当たり利益（米セント）
基本
希薄化後 0.97 0.97

  1.63 1.62

  (0.66) (0.65)

4.86 4.86

  N/A N/A

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