オリーブの国際機関、インターナショナル・オリーブ・カウンシル、オリーブオイルの品質に関する意識調査を実施

プレスリリース発表元企業:インターナショナル・オリーブ・カウンシル

配信日時: 2016-08-31 11:34:26

「オリーブオイルの品質に不安」 8割以上 「日本にも品質規格が必要」 約9割

 近年、オリーブオイルの需要が急速に拡大していく中で、「日本で産地や品質を偽装したオリーブオイルが流通している」との報道を目にすることが多くなり、国内で流通するオリーブオイルの品質に対する信頼が揺らいできています。こうしたことから、国際協定により設立された政府間機関で、オリーブオイルおよびテーブルオリーブの国際取引の促進や、国際取引規格の策定および更新、そして品質向上に取り組むインターナショナル・オリーブ・カウンシル(International Olive Council/以下IOC、本部:スペイン、マドリード)は、オリーブオイルを週に1日以上食事(食用油としての用途や調味料としての用途など)に利用している全国560人の男女を対象にした『オリーブオイルに関する調査』を実施しました。



本調査の結果、消費者の8割以上(80.5%)が、国内で流通しているオリーブオイルの品質に不安を感じており、約9割(89.7%)が日本にもオリーブオイルの品質規格が必要だと思っています。また、オリーブオイルを購入する際には、8割以上(82.2%)が品質を気にし、中でもエキストラバージン・オリーブオイルなどのグレードを重視しています(80.7%)。

しかし、グレードを細かく分けている国際規格の定義や日本ではその国際規格に則ったグレード表記がなされていない現状については、6割以上(64.8%)が知らず、こういった国内の現状を8割以上(84.6%)が問題だと感じています。

【調査結果の主なポイント】
1. 国内で流通しているオリーブオイルの品質に不安を感じている。…80.5%
2. 日本にもオリーブオイルのわかりやすい品質規格が必要。…89.7%
3. オリーブオイル購入の際に、その品質を気にする。…82.2%
4. オリーブオイルを選ぶ基準はグレードを最も重視する。…80.7%
5. 多くのオリーブオイル生産国が遵守している国際規格の定義を知らない。…63.5%
6. 日本では、国際規格に準じた表記をしなくても違法ではないことを知らない。…64.8.%
7. オリーブオイルの品質に関する日本の現状を問題だと感じている。…84.6%

【自由回答例】 ※一部抜粋


エキストラバージン・オリーブオイルの方が価格も高いので、品質やおいしさも良いと思って今まで購入してきたのが、報道を知ってからばからしいと感じるようになった。
消費者の利益を守る意味からも統一された規格が求められるのではないか。
このところ、オリーブオイルの健康への効能が、いろいろと言われているので、その品質基準は、世界基準に合わせて欲しいと思います。是非とも、目線を消費者にあわせて欲しい。
日本人とヨーロッパの人はオリーブオイルに求める風味が違うようですが、だからといって国際基準に当てはまらないものが流通するのはよくないと思う。


≪調査概要≫
調査期間: 2016年8月2日~8月3日
調査方法: インターネット調査
調査対象: 1週間に1日以上オリーブオイルを食事(食用油としての用途や調味料としての用途など)に使用している全国20-60代の男女(560名)
回答者属性:
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≪結果詳細≫
◆8割以上(80.5%)が国内で流通しているオリーブオイルの品質に不安を感じており、約9割(89.7%)が日本にもオリーブオイルのわかりやすい品質規格が必要だと思っている。

『国内で流通しているオリーブオイルの品質について不安を感じますか?』(SA)という質問に対して、「非常に不安を感じる(28.2%)」、「多少は不安を感じる(52.3%)」と回答しており、8割以上が国内で流通しているオリーブオイルの品質を不安に思っています。 また、『日本にもオリーブオイルのわかりやすい品質規格が必要だと思いますか?』(SA)という質問に対しても「必要だと思う(59.3%)」、「どちらかといえば必要だと思う(30.4%)」と回答しており、約9割が必要だと思っています。

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◆オリーブオイル購入の際に、8割以上(82.2%)が品質を気にしており、8割以上(80.7%)は選ぶ基準としてオリーブオイルのグレードを最重視している。

『オリーブオイルを購入する際に、その品質を気にしていますか?』(SA)という質問に対して「気にしている(36.1%)」、「どちらかといえば気にしている(46.1%)」と回答しており、8割以上が品質を気にしています。また、『購入する際にどのような点を気にしていますか?』(MA)という質問には8割以上(80.7%)がオリーブオイルのグレードを最も気にしており、価格(58.7%)や原産国名(42.2%)よりも重要視しています。

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<その他回答>
色(8.3%)/口コミ、家族や友人(8.3%)/収穫時期(6.1%)/酸度(5.4%)/シェフや専門家の推薦(5.4%)/アワード受賞歴(5.0%)/その他(0.4%)

◆6割以上が多くのオリーブオイル生産国が遵守しているグレード分けの国際規格を知らず(63.5%)、国内では国際規格に準じた表記をしなくても違法ではないことも知らない(64.8%)。そして、8割以上(84.6%)がオリーブオイルの品質に関する日本の現状を問題だと感じている。

『国際的に取引されるオリーブオイルには、世界流通量の95%にあたるオリーブオイル生産国が遵守している国際規格が存在し、品質によって細かくグレードが規定されています。こうしたオリーブオイルの国際規格の定義を知っていますか?』(SA)という質問に対して、「あまり知らない(36.4%)」、「全く知らない(27.1%)」と回答。また、『日本は国際規格を導入しておらず、例えば、国際規格では「エキストラバージン・ オリーブオイル」の品質でなくても、日本では「エキストラバージン・オリーブオイル」 という表記をしても違法ではありません』(SA)ということについては、「あまり知らない(28.7%)」、「全く知らない(36.1%)」と回答。6割以上がグレードに関する品質規格の現状を知りませんでした。

そして、『こうした事実をどう思いますか?』(SA)という質問に対して、「非常に由々しき問題だと思う(50.0%)」、「少しは由々しき問題だと思う(34.6%)」と回答。オリーブオイルの品質に関する日本の現状について8割以上の人が問題だと感じています。

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◆自由回答では、今回の調査への回答で、日本におけるオリーブオイルの現状を初めて知った方も多く見受けられました。


健康に良いと聞いたので、油はオリーブオイルのみを使用している。特にエキストラバージン・オリーブオイルを選んで買っているので、今後何を信じて購入すれば良いのか不安になった
エキストラバージン・オリーブオイル」の定義を初めて知った。日常、国内で流通しているものは安心して買っていたので、日本の現状を知って不安になった。
日本で流通しているオリーブオイルが、国際規格に則って表記されていないことを初めて知り、不安になった。
オリーブオイルはなんとなく身体に良いと思って摂取していたが、国内で流通しているものに原産国や品質の規格がないことを知り、わかりやすい規格は必要だと感じた。
日本の表示が国際規格と違うことを初めて知った。早く改善してほしいと思う。



【参考調査】偽装オリーブオイルに関する報道への認知及び関心度
◆昨今の「日本で産地や品質を偽装したオリーブオイルが流通している」との報道について5割以上(52.3%)が認知しておらず、全体の約9割(88.2%)がこの問題に関心をもっている。

『昨今、「日本で産地や品質を偽装したオリーブオイルが流通している」との報道を目にすることが多くなりましたが、こうした報道を知っていますか?』という質問に対して、「全く知らない(17.7%)」、「あまり知らない(34.6%)」と回答。また、「こうした報道に関心がありますか?」という質問に対して、「関心がある(43.4%)」、「どちらかといえば関心がある(44.8%)」と回答。約9割の人が、オリーブオイルの偽装など品質に関する問題に関心を持っています。


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■本リリースのダウンロードはこちら
http://prtimes.jp/a/?f=d14245-20160831-4618.pdf

■インターナショナル・オリーブ・カウンシル(International Olive Council/IOC)について
IOCは、スペイン・マドリードに本部をおく、オリーブオイルとテーブルオリーブの国際協定に基づく政府間機関です。1959年に、オリーブ栽培と生産の保護と開発のため国際連合によって、国際オリーブオイル協会(International Olive Oil Council/IOOC)として設立。その後、2006年にインターナショナル・オリーブ・カウンシル(IOC)に改名されました。IOCは、オリーブ業界における唯一の世界的な機関として、加盟国と協議をしながら、オリーブ業界発展のための政策作りを行っています。また、持続可能なオリーブ栽培の発展にも貢献しています。(http://www.internationaloliveoil.org/

■「Believe in Olive Oil」キャンペーンについて
IOCが、2015年7月から2016年12月末までの約1年半展開する、日本向けの啓発キャンペーンです。期間中、1. オリーブオイルの健康効果 2. オリーブオイルの和食への応用  3. オリーブオイルの国際規格に関する理解を促進し、消費者が価格に見合った商品が選択できるよ


う、品質基準の重要性を訴求するための活動を展開いたします。キャンペーンタイトル「Believe in Olive Oil」には、オリーブオイルのちからを再認識してもらいたいという願いが込められています。今後の活動予定など、詳細はウェブサイト(http://believe-oliveoil.jp/)をご覧ください。

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