世界のエシカル消費を牽引する雑誌『エシカル・コンシューマー』から主筆ロブ・ハリスンが来日!

プレスリリース発表元企業:NPO法人アニマルライツセンター

配信日時: 2016-08-17 13:10:00

エシカル消費と動物への配慮を考えるシンポジウム 10月2日(日)立教大学池袋キャンパスにて開催

責任ある消費や生産が求められる時代になり、消費者庁が「倫理的消費」調査研究会を立ち上げるなど、日本においても「エシカル消費」への関心が高まっています。しかし、取組みの進む諸外国で「エシカル消費」の主要な柱のひとつとして据えられている「動物への配慮」について、我が国では十分に議論がつくされているとは言い難い状況があり、情報や取組みもいまだ断片的です。
そこで、国内でこの課題に関心を寄せる4団体が集まり、動物利用の現状と「動物への配慮」のあり方について、論点を総合的に検証し、理解と議論を深めるためのシンポジウムを開催します。
基調講演には、世界のエシカル・コンシューマリズムをリードする雑誌”Ethical Consumer(エシカル・コンシューマー)”の創刊メンバーであり主筆を務めるロブ・ハリスン氏が来日し、「エシカル消費」における「動物への配慮」の重要性をお話しします。そのほか、日本におけるオピニオンリーダーが登壇し、議論を深めます。
日時2016年10月2日(日)10:00~17:30
会場立教大学 池袋キャンパス 5号館1階 5123教室



[画像1: http://prtimes.jp/i/20822/1/resize/d20822-1-962712-2.jpg ]

責任ある消費や生産が求められる時代になり、環境問題だけでなく社会問題にも意識を向け持続可能な社会を導こうと、「エシカル生産」「エシカル消費」の重要性が謳われるようになりました。昨年の消費者庁による「『倫理的消費』調査研究会」の立ち上げをはじめとして、各地で活発に議論が行われるようになり、「エシカル」「倫理」と銘打った具体的な取り組みも増えてきています。

この「エシカル消費」には、フェアトレード、オーガニック、労働者の権利、地産地消など、幅広いテーマがありますが、欧米でエシカル消費が語られる際、主要な柱の一本として据えられているのが、「動物への配慮」です。飼育方法など動物の福祉に配慮しているか、不必要な動物実験を行っていないかなど、主に産業動物に対してなされる配慮や動物利用自体の有無について言及されているものです。これらは、アニマルウェルフェア(動物福祉)やアニマルライツ(動物の権利)といった考え方に裏打ちされています。

ここ日本でも、近年、畜産や動物実験など、身近な消費の裏にある動物利用の実態が明らかになるにつれ、この問題に関心を持つ消費者は増加しています。また、化粧品の動物実験や毛皮利用を廃止するなど、企業の取り組みも顕著になってきました。

しかしながら日本では、動物利用をめぐる問題について十分に議論されてきていないという経緯があり、その情報や取り組みはいまだ断片的です。

いま、「エシカル消費」という枠組みの中で、動物利用の現状と「動物への配慮」のあり方について理解と議論を深め、論点を総合的に検証していく必要があると考えています。

このシンポジウムでは、世界のエシカル・コンシューマリズムをリードする英国の雑誌”Ethical Consumer(エシカル・コンシューマー)”の創刊メンバーであり現在主筆を務めるRob Harrison(ロブ・ハリスン)氏が来日し、「エシカル消費」における「動物への配慮」の重要性をお話します。
また、元消費者庁長官であり消費者問題に精通する阿南久氏、日本のエシカル消費を牽引する日本エシカル推進協議会 山本良一教授、消費者政策・消費者教育のエキスパートでもあり動物の問題にも精通する細川幸一教授、動物の福祉に関する書籍を多く出す動物行動学者佐藤衆介教授、政府やNGOなど多くの学外組織において持続可能な社会構築に向けた活動を展開する環境教育の第一人者阿部治教授、企業のCSRレポートを評価するCSRレビューフォーラムの代表を務める山口智彦氏など、日本のオピニオンリーダーが登壇し、食べ物(工場畜産)、ファッション(毛皮・皮革など)、化粧品(動物実験)という消費者に身近な3つのテーマについて取り上げ、パネリストの皆様と議論を深めます。

既存の利益追求型社会への警鐘として生まれた「エシカル消費」という取り組みが、動物という、意識・感覚を持ち、共に地球上に生きる存在への配慮を拡充されうるものであることを、シンポジウムを通して伝えてまいりたいと思います。

特設サイト:
http://www.AiECS.net

特別ゲスト
ロブ・ハリスン(Rob Harrison)
エシカル・コンシューマー(Ethical Consumer)主筆

[画像2: http://prtimes.jp/i/20822/1/resize/d20822-1-888467-1.jpg ]

ロブ・ハリスンは、イギリスのエシカルコンシューマー・リサーチアソシエーション(Ethical Consumer Research Association)の創始者であり、代表を務めています。「エシカル・コンシューマー」(Ethical Consumer [ http://www.ethicalconsumer.org ] )というイギリス発の雑誌は、消費者が消費の力で社会変革を起こすためのガイダンスとして、1989年に創刊されました。同誌は、消費者向けに、各企業が人権、動物の権利、環境、持続可能性、および政治的活動の分野において、どれだけエシカルな取り組みをしているかの情報を提供しています。

WWFやオックスファム等のNGOでも、消費者をいかにキャンペーンに巻き込むか等のコンサルタントを担当し、政府機関(オーストリアからブラジルまで)では顧問を務め、社会および環境分野での目標達成において、エシカル消費を取り入れるよう推進してきました。

また、消費者団体や企業において、世界に先駆けたエシカル政策の構築および実践に関するコンサルタントも務め、動物実験から動物を解放するプロジェクトとして世界最大の基金である「ラッシュ・プライズ」(Lush Prize [ http://www.lushprize.org/ja ])の設立も手掛けました。

学術的な著作にも携わっており、2005年の『The Ethical Consumer(エシカル消費)』(Sage出版社[ http://www.uk.sagepub.com/books/Book227081 ] )、1997年の『Green Building Handbook(グリーンビルディング・ハンドブック)』(ラウトレッジ出版社 [ http://www.routledge.com/books/details/9780419226901/ ])の編集を務めました。

「エシカル・コンシューマー」においては創刊より編集に携わり、さらにプレス、ラジオ、TV 、大学やその他キャンペーン団体等において世界中で講演活動をしつつ、グローバル市場におけるエシカル消費促進の重要性を訴えています。


概要
日時:
2016年10月2日(日)10:00~17:00

場所:
立教大学 池袋キャンパス 5号館1階 5123教室(446名収容)
171-8501 東京都豊島区西池袋3丁目34−1

参加費:
資料代:500円

プログラム:
司会:ラジオパーソナリティ 柳井麻希
10:00~10:05 開会
10:05~10:15 日本のエシカルコンシューマリズムの動向 日本エシカル推進協議会 代表 山本良一
10:15~11:15 基調講演     エシカル・コンシューマー主筆 ロブ・ハリスン(※同時通訳あり)
11:15~11:45 日本の動物利用の現状と課題:主催団体より
11:45~12:45 ランチ休憩 パネル展示
現状と取組み:プレゼンテーション
 12:45~13:15 消費行動と動物との関わり  日本女子大学教授 細川幸一
 13:15~13:45 畜産動物の福祉の現状  帝京科学大学教授 佐藤衆介
 13:45~14:15 動物と持続可能性 NPO法人アニマルライツセンター 岡田千尋
 14:15~14:35 CSR動向 株式会社クレアンCSRコンサルタント 山口智彦
 14:35~14:55 企業の取り組み 株式会社ラッシュジャパン取締役 小林弥生
14:55~15:15 休憩
15:15~16:45 パネルディスカッション 消費と動物
 司会 株式会社クレアンCSRコンサルタント 山口智彦
 パネリスト
  エシカル・コンシューマー主筆 ロブ・ハリスン
  一般社団法人消費者市民社会をつくる会代表理事 阿南久
  日本女子大学教授 細川幸一
  立教大学教授 阿部治
  (+主催団体より2名、ほか交渉中)
16:45~16:55 閉会あいさつ 立教大学教授 阿部治

主催:
立教大学 ESD研究所 (http://www.rikkyo.ac.jp/research/laboratory/ESD/
NPO法人 アニマルライツセンター(ARC)(http://www.arcj.org/
NPO法人 動物実験の廃止を求める会(JAVA)(http://www.java-animal.org/
PEACE ~命の搾取ではなく尊厳を(http://animals-peace.net/

後援:
日本エシカル推進協議会(http://ethicaljp.com/blog/2015/03/31/19
日本消費者教育学会(http://www.jace-ac.org/
一般社団法人エシカル協会(http://ethicaljapan.org/
一般社団法人全国消費者団体連絡会(http://www.shodanren.gr.jp/

特別後援:
美しさに犠牲はいらないキャンペーン実行委員会(http://www.crueltyfreebeauty.jp/

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