浜松ホトニクスがsCMOSカメラを用いた「ライトシート読み出しモード」で特許を取得

プレスリリース発表元企業:Hamamatsu Photonics K.K.

配信日時: 2016-07-29 10:00:00

浜松ホトニクスがsCMOSカメラを用いた「ライトシート読み出しモード」で特許を取得

カメラの読み出しタイミングをライトシート顕微鏡の励起光の動きに同期させることで散乱光の影響を受けない高S/N画像の取得を実現しました。

(浜松)- (ビジネスワイヤ) -- 近年、ライフサイエンス分野では、生体観察用の顕微鏡としてライトシート顕微鏡が多くの研究者の注目を集めています。
ライトシート顕微鏡は、シート状の励起光を試料の側面から照射することで光学断面像を得る蛍光顕微鏡です。焦点面以外の場所には励起光が当たらないため褪色や光毒性が最小限に抑えられ、シート状の励起光を上下に捜査することで深部観察が可能で高速性にも優れるといった生物個体や組織の生体イメージングに大変有益な特長を兼ね備えています。

浜松ホトニクス株式会社(東証:6965)は、ライフサイエンス用カメラのリーディングカンパニーとして、ライトシート顕微鏡を用いたイメージングに適したsCMOSカメラの開発・販売を行っています。このほどsCMOSカメラの特長であるローリングシャッタ機能を応用し、ライトシート顕微鏡で最適なイメージングを提供する「ライトシート読み出しモード」技術を開発し、日本、イギリス、ドイツで特許を取得いたしました。(アメリカ、中国にも出願中)
ライトシート読み出しモードは、カメラの読み出しのタイミングを励起光の動きに同期させることで、散乱光の影響を受けないS/Nの高い画像取得を可能にしています。
このことにより、下記のような効果が得られ、ライフサイエンス分野における高度な研究成果に繋がると期待されます。

3次元の立体画像を構築する際、より微細な構造を鮮明に観察することができる より定量的な画像解析が可能 励起光のパワーを落として、より長時間の生体観察が可能 より高速な画像取得ができる 浜松ホトニクスの代表的なsCMOSカメラ「ORCA-Flash4.0 V2」は、「ライトシート読み出しモード」を標準装備し、生体観察をはじめとするライトシート顕微鏡イメージングを強力にバックアップしています。
また、浜松ホトニクスでは、ライトシート顕微鏡や超解像顕微鏡を用いた観察に適した機能や技術を現在も開発中であり、これからもカメラやイメージング技術を介してライフサイエンス分野に貢献してまいります。

<ライトシート読み出しモード 特許リスト>
1)日本 【登録(特許番号)】 JP05639670、JP05770958
2)イギリス  【登録(特許番号)】 GB2522793、GB2523012、GB2523263
3)ドイツ 【登録(特許番号)】  DE112014000195
4)アメリカ【出願中】
5)中国 【出願中】

【浜松ホトニクス】
浜松ホトニクスは、光の技術集団として、光の基礎研究と各種光関連製品の開発・製造・販売を行っています。
代表的な取り扱い製品として、光電子増倍管やフォトダイオードをはじめとする光検出器、レーザやLEDをはじめとする光源、そして光検出器をキーコンポーネントとしたカメラや画像解析装置・光計測装置などがあります。また、光の本質に迫る研究に加え、光技術の産業応用に様々視点から取り組んでいます。

・web該当ページURL: http://www.hamamatsu.com/jp/ja/C11440-22CU.html





businesswire.comでソースバージョンを見る:http://www.businesswire.com/news/home/20160728005073/ja/

連絡先
【お問い合わせ先】
浜松ホトニクス株式会社
システム営業推進部 (担当:藤原 将伸、晝馬 亨、杉下 財)
TEL: 053-431-0150
FAX: 053-433-8031
E-mail: sales@sys.hpk.co.jp

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