現代の京町家、アメリカ初上陸―「平成の京町家」、アトランタ建築見本市に出展―

プレスリリース発表元企業:株式会社リヴ

配信日時: 2015-10-20 09:30:00

株式会社リヴ(本社:京都市西京区、代表取締役:波夛野 賢)は、アトランタで開催された建築見本市「The 32nd Annual Fall Atlanta Home Show(注1)」において、「平成の京町家(注2)」第一号邸を建築した実績等を基に、経済産業省所管であるジェトロ(独立行政法人日本貿易振興機構)ならびに中小機構(独立行政法人中小企業基盤整備機構)の支援を受け、「平成の京町家」型住宅を筆頭に、和の居住空間を展示いたしました。

株式会社リヴURL
http://liv-r.co.jp/
展示の様子
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「平成の京町家」とは、現代人が快適と感じる居住性能を備えながらも、伝統的な京町家のデザインや特徴、その住まい方を継承する住宅のことを指します。京都市が京都のまちの新しい住宅モデルとして推奨しており、所定の基準を満たした住宅が「平成の京町家」に認定されます。
これまで伝統的な京町家は“Kyoto Traditional Town House”等と翻訳され、海外からもゲストハウスとしての利用等、観光面から注目を集めてきました。そこで、キモノやスシといった『衣食』の文化が海外で脚光を浴びている中、『住』の文化の発信はあまり行われていないことに注目し、建築デザインの面から、京町家を現代も住める和の居住空間として輸出するという、日本初の試みとなりました。

アトランタでは、「平成の京町家」を“Kyoto Modern Town House”と称し、京都千年の歴史の中で培われた、京町家の機能美や技術、暮らしの知恵をアピールしました。また座禅や茶道の体験会を開くことで、和室の良さを体感できる展示にしました。柱や梁を現した和建築らしい居住空間のデザインの珍しさや、京都府産杉材の美しさから、連日、展示ブースに注目が集まりました。大人達が、住宅としての機能性や、健康的な暮らし方ができる「平成の京町家」の設計に関心を寄せている傍らでは、展示スタッフの真似をして座禅を組む子供達の姿も見かけられました。三日間の内、400組の来場者から問い合わせが殺到しました。


京都の地域活性化・文化保存を、注文住宅事業やまちづくり事業を通して行うリヴは、今回のこの試みを通して、今後も現代に受け継がれた京都の『住』の遺産を、世界へ発信、また国内の住まいづくりに活かしていきます。


注1……アトランタ建築見本市 詳細
正式名称:The 32nd Annual Fall Atlanta Home Show
     (第32回毎秋恒例アトランタ建築見本市)
開催場所:アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ
     コブ・ガレリア・センター(Cobb Galleria Centre)
開催時間:2015年9月11日(金)~9月13日(日)
主催  :SEMCO Productions, LLC(セムコ・プロダクション合同会社)
動員人数:公式発表で、例年3万人~5万人
特徴  :アメリカ東海岸部でも有数の大規模な建築見本市で、日本国内
     最大規模の建築見本市「ジャパンホーム&ビルディングショー」
     (動員数3万人程度)が建築業界関係者を対象としているのに対し、
     業者のみならず、一般家庭(エンドユーザー)も対象としている。
     家族連れで訪れる来場者が多く、受付でチケットを購入して入場し、
     製品を購入したり、建築プランの発注をしたり、具体的な商談が
     各ブースで行われていた。

注2……平成の京町家
「木の文化を大切にするまち・京都」の実現に向けた、京都市の住宅政策の一つ。長期優良住宅の基準をベースとして、より京都の気候・風土・文化に応じて作られたローカルモデル、京都型長期優良住宅「平成の京町家」の基準を作ることを目的としている。
低炭素社会を実現するためのシンボルプロジェクトでもあり、景観法等のように規制を設けることなく、市民の努力目標となる、都市型住宅モデル「平成の京町家」の普及促進を目指す。

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