バンク・オブ・アメリカ、2015年第2四半期純利益は53億ドル、希薄化後1株当たり0.45ドル

プレスリリース発表元企業:Bank of America

配信日時: 2015-08-03 22:35:00

バンク・オブ・アメリカ、2015年第2四半期純利益は53億ドル、希薄化後1株当たり0.45ドル

市場関連純利息利益調整額によるプラスの影響7億ドル(1株当たり0.04ドル)を含む 利息外費用は138億ドルに減少し、2008年第4四半期以来の最低水準に 事業の勢いは継続 コンシューマー・バンキング部門の預金(EOP)は2014年第2四半期比で330億ドル(6%)増加して5470億ドルに
新規の住宅ローンおよびホームエクイティローンは2014年第2四半期比で40%増加して192億ドルに
クレジットカードの新規発行は130万枚で、2008年第3四半期以来の最高水準
メリル・エッジ仲介資産は2014年第2四半期比で15%増加して1220億ドルに
ウェルス・マネジメント資産運用手数料は2014年第2四半期比で9%増加して21億ドルに
グローバル・バンキング部門の貸出金残高(EOP)は2014年第2四半期比で7%増加して3070億ドルに
全社で創出した投資銀行手数料は15億ドルで、セールスおよびトレーディング収益(純DVAを除く)は33億ドル(A)
費用管理は継続的に前進、信用の質は依然として良好 訴訟費用を除いた利息外費用は2014年第2四半期比で6%減少して136億ドルに(B)
訴訟費用を除いたレガシー・アセット・サービシング事業の利息外費用は、2014年第2四半期比で37%減少して9億ドルに(C)
レガシー・アセット・サービシングがサービシングを行う第1順位モーゲージローンの60日以上の延滞件数は2014年第2四半期比で50%減少して13万2000件に
調整純貸倒償却額は、2014年第2四半期比で26%減少して9億2900万ドルに(D)
資本と流動性は記録的水準 普通株式等Tier 1資本(フェーズイン完了ベース)は過去最高の1483億ドルに増加(E)
世界的余剰流動性は2014年第2四半期比で530億ドル増加して過去最高の4840億ドルに、所要資金確保期間(time-to-required funding)は40カ月(F)
1株当たり有形純資産は2014年第2四半期比で5%増加して1株当たり15.02ドルに(G)
1株当たり簿価は2014年第2四半期比で4%増加して1株当たり21.91ドルに
平均資産利益率は0.99%、平均有形普通資本利益率は12.8%、2015年第2四半期中に株式買い戻しと配当金により13億ドルを株主に還元(H)


(米ノースカロライナ州シャーロット)- (ビジネスワイヤ) --

バンク・オブ・アメリカ・コーポレーションは本日、2015年第2四半期の純利益が53億ドル(希薄化後1株当たり0.45ドル)となったと発表しました。前年同期は23億ドル(1株当たり0.19ドル)でした。FTEベースでの支払利息控除後収益は、2014年第2四半期比で3億8500万ドル(2%)増加して223億ドルになりました(I)

直近四半期の純利息利益には、当社の債券ポートフォリオを中心とした長期金利の上昇の影響によるプラスの市場関連調整額による6億6900万ドル(1株当たり0.04ドル)が含まれています。前年同期は、市場関連調整額は1億7500万ドルのマイナスでした。

ブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「中核的貸出金の堅調な増加、新規モーゲージの増加、そして経費が2008年以来最低となったことで、過去数年間で最高の利益を上げることができました。当社は、お客さまやクライアントとの関係の幅と深みを一層拡大し続けています。当社はまた、当社が特に良い立場にある米国市場の景気改善からも好影響を受けました。」

「また、有形純資産が増加していること、また普通株式の買い戻しと配当金を通じて13億ドルの資本を還元したことにより、株主に引き続き価値をもたらしました。」

ブルース・トンプソン最高財務責任者(CFO)は、次のように語っています。「当四半期は、すでに強力でかなり流動性の高いバランスシートが強化されました。当社は資本と流動性を記録的水準にまで改善しました。同様に重要な点として、当四半期にはバランスシートを活用して中核的貸出金残高を拡大する一方で、強力なリスク引き受けを維持しています。」

財務概要

    四半期 (単位は百万ドル、ただし1株当たりデータを除く)     2015年6月30日締め   2015年3月31日締め   2014年6月30日締め 純利息利益、FTEベース1 $ 10,716   $ 9,670   $ 10,226 利息外利益 11,629 11,751 11,734 支払利息控除後総収益、FTEベース1 22,345 21,421 21,960 貸倒引当金繰入額 780 765 411 利息外費用2 13,818 15,695 18,541 純利益 $ 5,320 $ 3,357 $ 2,291 希薄化後普通株式1株当たり利益     $ 0.45     $ 0.27     $ 0.19 1 完全課税対象(FTE)ベースは、非GAAP財務指標です。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。2015年6月30日、2015年3月31日、2014年6月30日締め四半期のGAAPベースの純利息利益は、それぞれ105億ドル、95億ドル、100億ドルでした。2015年6月30日、2015年3月31日、2014年6月30日締め四半期のGAAPベースの支払利息控除後総収益は、それぞれ221億ドル、212億ドル、217億ドルでした。

2 2015年6月30日、2015年3月31日、2014年6月30日締め四半期の利息外費用には、それぞれ1億7500万ドル、3億7000万ドル、40億ドルの訴訟費用が含まれます。

2015年第2四半期の純利息利益はFTEベースで107億ドルとなり、前年同期比で5%(4億9000万ドル)減少しました。この改善は、上述した市場関連調整額が影響したことと、長期債務残高の減少、預金の増加、商業ローンの増加が主な原因です。これは、個人向け貸出金残高の減少と利益率の低下によって部分的に相殺されています。市場関連調整額の影響を除けば、2015年第2四半期の純利息利益は100億ドルになります(前四半期は102億ドル、前年同期は104億ドル)(I)

利息外利益は前年同期比で1億500万ドル減少して116億ドルになりました。その主要因として、モーゲージ・バンキング利益の増加と投資および仲介サービス利益は増加しましたが、エクイティ投資利益の減少、債券売却利益の減少、セールスおよびトレーディング収益と投資銀行手数料の小幅な減少の影響がそれを上回りました。2015年第2四半期の利息外利益には、個人不動産ローンの売却による税引き前利益の3億4600万ドルも含まれています(前年同期は1億7000万ドルの税引き前利益)。

貸倒引当金繰入額は2014年第2四半期比で3億6900万ドル増加して7億8000万ドルとなりました。2014年8月の米国司法省(DoJ)との和解の影響(引き当て済み)と貸出金・リース金融不良債権の売却回収額について調整すれば、純貸倒償却額は2014年第2四半期から3億2900万ドル(26%)減少して9億2900万ドルになり、2015年第2四半期の調整純貸倒償却比率は前年同期の0.56%から0.43%に低下しました(D)。純貸倒償却額の減少は、消費者関連事業資産の動向の改善が主要因です。2015年第2四半期中の引当金戻入額は、過去に計上したDoJ引当金の活用を含めて2億8800万ドルでした(2014年第2四半期の引当金戻入額は6億6200万ドル)。

利息外費用は2014年第2四半期比で47億ドル(25%)減少して138億ドルになりました。2015年第2四半期の1億7500万ドル(前年同期は40億ドル)の訴訟費用を除けば、利息外費用は前年同期比で6%減少して136億ドルになりました。これには、レガシー・アセット・サービシング(LAS)部門の費用イニシアチブの継続的前進と優れた支出抑制が反映されています(B)

2015年第2四半期の実効税率は29.2%でした。

事業部門別業績

当社の業績は、5つの事業部門別に報告しています。コンシューマー・バンキング部門、グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント(GWIM)部門、グローバル・バンキング部門、グローバル・マーケッツ部門、レガシー・アセット・サービシング部門です。これら以外の事業は「その他すべて」に計上しています。

コンシューマー・バンキング部門

  四半期 (単位:百万ドル)   2015年6月30日締め   2015年3月31日締め   2014年6月30日締め 支払利息控除後総収益、FTEベース $ 7,544   $ 7,450   $ 7,649 貸倒引当金繰入額 506 716 550 利息外費用 4,321 4,389 4,505 純利益 $ 1,704 $ 1,475 $ 1,634 平均配賦資本利益率1 24 % 21 % 22 % 平均貸出金残高 $ 201,703 $ 199,581 $ 195,413 平均預金残高 545,454 531,365 514,137 期末 仲介資産   $ 121,961     $ 118,492     $ 105,926   1 平均配賦資本利益率は、非GAAP財務指標です。当社では、この非GAAP財務指標の利用によって事業部門の業績の評価が一層明瞭なものとなると考えています。他の会社は、この指標を異なる形で定義、計算しているかもしれません。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。

事業概要

平均預金残高は前年同期比で313億ドル(6%)増加し、5455億ドルになりました。 当社は2015年第2四半期に第1リエンの住宅ローンを160億ドル、ホームエクイティローンを32億ドル融資しました。これに対して、前年同期はそれぞれ111億ドルと26億ドルとでした。 顧客仲介資産は前年同期比で160億ドル(15%)増加して1220億ドルとなりました。その主な要因は、堅調な口座への入金と市場のバリュエーションの改善です。 2015年第2四半期に当社は新規の消費者向けクレジットカードを130万枚発行しました。これは、2008年第3四半期以来最大であり、前年同期の発行枚数の110万枚を上回りました。 モバイル・バンキングの顧客数は1760万人に増加し、個人による全預金取引の13%がモバイル端末で行われました(前年同期は10%)。 財務概要

コンシューマー・バンキング部門の純利益は17億ドルとなり、前年同期比で4%増加しました。4四半期連続での費用の削減と資産の質の継続的改善が要因ですが、純利息利益の減少によって部分的に相殺されています。

収益は2014年第2四半期比で1%減少して75億ドルになりました。これは資産負債管理(ALM)活動の配賦、カード利益率およびカードローン残高の減少が原因ですが、利息外利益の増加によって部分的に相殺されています。利息外利益は2%増加して26億ドルとなりました。これは、カード利益の増加とモーゲージ・バンキング利益の増加が原因です。

貸倒引当金繰入額は前年同期比で4400万ドル減少して5億600万ドルになりました。その主要因は、クレジットカードおよび消費者向け車両貸出関連事業資産での継続的な信用の質の改善です。

利息外費用は、当社がサービス・ネットワークの最適化を継続する中で2014年第2四半期比で4%減少し、43億ドルになりました。モバイル・バンキングおよびその他のセルフサービスでの利用経路の継続的な成長の結果として、2014年第2四半期以後、当社はリテール拠点網を継続的に洗練し、267拠点を閉鎖または売却し、33拠点を追加し、2015年第2四半期末時点の金融センター数は合計4789カ所になりました。

2015年第2四半期の平均配賦資本利益率は24%でした(2014年第2四半期は22%)。

グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント部門(GWIM)

  四半期 (単位:百万ドル)   2015年6月30日締め     2015年3月31日締め     2014年6月30日締め 支払利息控除後総収益、FTEベース $ 4,573     $ 4,517     $ 4,589 貸倒引当金繰入額 15 23 (8 ) 利息外費用 3,457 3,459 3,445 純利益 $ 690 $ 651 $ 726 平均配賦資本利益率1 23 % 22 % 24 % 平均貸出金およびリース金融 $ 130,270 $ 126,129 $ 118,512 平均預金残高 239,974 243,561 240,042 期末(単位:十億ドル) 運用資産 $ 930 $ 917 $ 879 顧客預かり残高合計2   2,522       2,510       2,468   1 平均配賦資本利益率は、非GAAP財務指標です。当社では、この非GAAP財務指標の利用によって事業部門の業績の評価が一層明瞭なものとなると考えています。他の会社は、この指標を異なる形で定義、計算しているかもしれません。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。

2 顧客預かり残高合計は、運用資産、顧客仲介資産、受託資産、顧客預金、およびローンとして定義されています(信用取引融資を含む)。

事業概要

顧客預かり残高合計は、流入超を要因として前年同期比で535億ドル増加し、2兆5000億ドルを超えました。 2015年第2四半期の長期運用資産(AUM)のフローは86億ドルとなり、24四半期連続での流入超となりました。 資産運用手数料は2014年第2四半期比で9%増加し、21億ドルとなりました。 平均貸出金残高は前年同期比で10%増加して1303億ドルになり、貸出金残高の増加は21四半期連続となりました。 ウェルス・アドバイザーの人数は前年同期比で1077人増加し、1万7798人になりました。これにはコンシューマー・バンキング部門のアドバイザーの333人の増加が含まれ、当社はスペシャリストのネットワークを引き続き拡大して顧客対応の幅と深みを拡大しています。 財務概要

グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント部門は6億9000万ドルの純利益となりました(2014年第2四半期は7億2600万ドル)。収益は比較的横ばいの46億ドルとなり、資産運用手数料の9%の増加とローンの増加による純利息利益の増加が当社の純利息利益に対するALM活動の配賦の影響、および取引収益の減少によって相殺されました。2015年第2四半期の税引き前利益率は比較的横ばいの24%でした。

利息外費用は前年同期からほぼ横ばいの35億ドルでした。その原因は、収益関係の奨励的報酬の増加と顧客対応プロフェッショナルへの投資を中心とした人件費の増加がサポート費用の減少によって相殺されたことです。貸倒引当金繰入額は前年同期比で2300万ドル増加して1500万ドルになりました。

2015年第2四半期の平均配賦資本利益率は23%でした(前年同期は24%)。

グローバル・バンキング部門

    四半期 (単位:百万ドル)     2015年6月30日締め     2015年3月31日締め     2014年6月30日締め 支払利息控除後総収益、FTEベース $ 4,115     $ 4,278     $ 4,438 貸倒引当金繰入額 177 96 136 利息外費用 1,941 2,010 2,007 純利益 $ 1,251 $ 1,366 $ 1,445 平均配賦資本利益率1 14 % 16 % 17 % 平均貸出金およびリース金融 $ 300,631 $ 289,522 $ 287,795 平均預金残高     288,117       286,434       284,947   1 平均配賦資本利益率は、非GAAP財務指標です。当社では、この非GAAP財務指標の利用によって事業部門の業績の評価が一層明瞭なものとなると考えています。他の会社は、この指標を異なる形で定義、計算しているかもしれません。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。

事業概要

2015年第2四半期におけるバンクオブアメリカ・メリルリンチ全社の投資銀行手数料(自社主導ディールを除く)は15億ドルとなり、世界ランキングで第3位を維持しました(J)。 2015年第2四半期のバンクオブアメリカ・メリルリンチは、レバレッジド・ローン、資産担保証券、転換可能債務、投資適格社債、シンジケート・ローン、発表済み合併・買収、デット資本市場で世界の金融機関の上位3位にランクされました(J)。 平均貸出金およびリース金融残高は前年同期比で128億ドル(4%)増加して3006億ドルになりました。これは主として、商業・工業向け貸付関連事業資産の成長が要因です。 7月のユーロマネー誌の発表によれば、バンクオブアメリカ・メリルリンチは世界的賞を最も多く受賞しています。これには、2015年ユーロマネー・アワード・フォア・エクセレンスの最優秀グローバル・ローン・ハウス、最優秀グローバル・トランザクション・サービス・ハウスが含まれます。 財務概要

2015年第2四半期のグローバル・バンキング部門の純利益は13億ドルとなり、平均配賦資本利益率は14%でした。 当四半期の結果には、貸出金の堅調な増加、預金の増加、堅調な投資銀行利益が反映していますが、好調な前年同期は下回りました。これに対して、前年同期の純利益は14億ドルで、平均配賦資本利益率は17%でした。

収益の中では、純利息利益が2億2900万ドル減少しました。これは、当社のALM活動の配賦の影響と流動性費用、そしてローン・スプレッドの縮小が反映されています。これは、貸出金の増加によって部分的に相殺されています。第2四半期の自社主導ディールを除いた全社の投資銀行手数料は好調だった前年同期の16億ドルから15億ドルに減少しました。アドバイザリー手数料の増加よりも前年に過去最高となった株式発行手数料の減少が大きく影響しました。

貸倒引当金繰入額は前年同期比で4100万ドル増加して1億7700万ドルになりました。これは、前年同期比で貸出金残高が増加したことによるものです。利息外費用は前年同期比で6600万ドル(3%)減少して19億ドルとなりました。これには訴訟費用およびその他の技術的イニシアチブの費用の減少が反映していますが、顧客対応人員への投資によって部分的に相殺されています。

グローバル・マーケッツ部門

    四半期 (単位:百万ドル)     2015年6月30日締め     2015年3月31日締め     2014年6月30日締め 支払利息控除後総収益、FTEベース $ 4,259     $ 4,614     $ 4,599 支払利息控除後総収益、FTEベース、純DVAを除く1 4,157 4,595 4,530 貸倒引当金繰入額 6 21 20 利息外費用 2,723 3,131 2,875 純利益 $ 993 $ 945 $ 1,102 平均配賦資本利益率2 11 % 11 % 13 % 総平均資産     $ 602,732       $ 598,595       $ 617,156   1 非GAAP指標です。2015年6月30日、2015年3月31日、2014年6月30日締め四半期の純DVA利益は、それぞれ1億200万ドル、1900万ドル、6900万ドルでした。

2 平均配賦資本利益率は、非GAAP財務指標です。当社では、この非GAAP財務指標の利用によって事業部門の業績の評価が一層明瞭なものとなると考えています。他の会社は、この指標を異なる形で定義、計算しているかもしれません。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。

事業概要

エクイティ事業のセールスおよびトレーディング収益(純DVAを除く)は、前年同期比で13%増加して12億ドルになりました。これは主としてアジア太平洋地域での顧客活動の増加とデリバティブの好調な成果によるものです(K)。 財務概要

2015年第2四半期のグローバル・マーケッツ部門は9億9300万ドルの純利益となりました(前年同期は11億ドル)。これは、株式投資利益(セールスおよびトレーディングには含まれません)の減少と程度は小さいもののセールスおよびトレーディング収益の減少を反映しています。これは、利息外費用の減少によって部分的に相殺されています。

収益は、前年同期比で3億4000万ドル(7%)減少して43億ドルになりました。純DVAを除けば、収益は3億7300万ドル(8%)減少して42億ドルになりました(L)。純DVA利益は1億200万ドルでした(前年同期は6900万ドル)。

債券・通貨・コモディティー事業のセールスおよびトレーディング収益(純DVAを除く)は、前年同期比で9%減少しました。これは、信用関連事業での減少が原因ですが、顧客活動が増加したことによるマクロ商品の改善によって部分的相殺されました(M)。エクイティ事業のセールスおよびトレーディング収益(純DVAを除く)は、前年同期比で13%増加しました。これは、アジア太平洋地域での顧客活動の増加とデリバティブの好調な成果を反映しています(K)

利息外費用は27億ドルとなり、収益関係の奨励報酬の減少とサポート費用の減少を主要因として前年同期比で1億5200万ドル減少しました。

2015年第2四半期の平均配賦資本利益率は11%でした(前年同期は13%)。

レガシー・アセット・サービシング(LAS)部門

    四半期 (単位:百万ドル)     2015年6月30日締め     2015年3月31日締め     2014年6月30日締め 支払利息控除後総収益、FTEベース $ 1,089     $ 914     $ 800 貸倒引当金繰入額 57 91 (39 ) 利息外費用1 961 1,203 5,234 純利益(損失) $ 45 $ (239 ) $ (2,741 ) 平均貸出金およびリース金融 30,897 32,411 36,705 期末 貸出金およびリース金融     $ 30,024       $ 31,690       $ 35,984   1 2015年6月30日、2015年3月31日、2014年6月30日締め四半期の利息外費用には、それぞれ5900万ドル、1億7900万ドル、38億ドルの訴訟費用が含まれます。

事業概要

LASがサービシングを行う第1順位ローンの60日以上の延滞件数は、2015年第2四半期末時点で13万2000件に減少しました。これは前四半期比で2万1000件(14%)の減少、前年同期比では13万1000件(50%)の減少です。 2015年第2四半期の訴訟を除く利息外費用は9億200万ドルとなり、2015年第1四半期の10億ドル、2014年第2四半期の14億ドルを下回りました(C)。 財務概要

2015年第2四半期のレガシー・アセット・サービシング部門は4500万ドルの純利益となりました(前年同期は27億ドルの損失)。これは主として、訴訟費用を中心とした費用の減少と表明・保証引当金の戻入が原因です。

直近四半期には、表明・保証引当金の2億400万ドルの純戻入額が含まれていますが、その理由は、表明・保証関連請求に対するニューヨーク州の時効に関する最近の司法判断です。両期間の表明・保証引当金(戻入)を除けば、収益は2014年第2四半期比で比較的横ばいとなり、MSRの費用控除後成果の改善が、サービシング関連事業資産の縮小によるサービシング手数料の減少によってほぼ相殺されました。

貸倒引当金繰入額は前年同期比で9600万ドル増加して5700万ドルになりました。当社は引当金の戻入を継続していますが、前年同期と比べてペースは鈍化しました。

利息外費用は前年同期比で43億ドル減少して9億6100万ドルになりました。その主要因は訴訟費用が37億ドル減少したことと債務不履行関係の人員やその他の債務不履行関係のサービシング費用が減少したことです。訴訟を除けば、2015年第2四半期の利息外費用は5億2600万ドル(37%)減少して9億200万ドルになりました。LASがサービシングを行う第1順位モーゲージローンの60日以上の延滞件数は50%減少して13万2000件になりました(C)

その他すべて1

    四半期 (単位:百万ドル)     2015年6月30日締め     2015年3月31日締め     2014年6月30日締め 支払利息控除後総収益、FTEベース2 $ 765     $ (352 )     $ (115 ) 貸倒引当金繰入額 19 (182 ) (248 ) 利息外費用 415 1,503 475 純利益(損失) $ 637 $ (841 ) $ 125 総平均貸出金     156,006       167,758       210,576   1 その他すべてには、ALM活動、エクイティ投資、海外消費者カード事業、流動化事業、残余費用の配賦などが含まれます。ALM活動は、住宅モーゲージ証券、金利および為替リスク管理活動を包括し、純利息利益配賦の残余、特定の配賦手法および会計ヘッジの無効性の影響を含みます。2014年の新規貸付から、当社は一部の住宅モーゲージをコンシューマー・バンキング部門で維持しています。これは、全体的な顧客対応の管理担当と整合性を持たせるためです。このようなモーゲージは、それまではその他すべてに含まれていました。また、レガシー・アセット・サービシングが管理する特定の住宅モーゲージローンはその他すべてに含まれています。特定のALM活動の結果は、当社の事業部門に配賦されています。エクイティ投資には、マーチャント・サービス合弁事業のほか、エクイティ、不動産、その他の代替的投資の事業資産で構成されるグローバル・プリンシパル・インベストメンツが含まれます。

2 収益には、2015年6月30日、2015年3月31日、2014年6月30日締め四半期のエクイティ投資利益としてそれぞれ1100万ドル、100万ドル、9500万ドル、2015年6月30日、2015年3月31日、2014年6月30日締め四半期の債券売却による利益としてそれぞれ1億6200万ドル、2億6300万ドル、3億8200万ドルが含まれています。

2015年第2四半期のその他すべての純利益は6億3700万ドルで、前年同期は1億2500万ドルの純利益でした。

純利息利益は、上記3ページで言及した市場関連調整額のプラスの影響を主要因として、前年同期比で8億7500万ドル増加しました。2015年第2四半期の利息外利益は前年同期比で若干増加しました。これは、個人不動産ローンの売却利益が増加したことを反映していますが、エクイティ投資利益の減少と債券売却利益の減少によって相殺されています。

貸倒引当金繰入額は、2014年第2四半期比で2億6700万ドル増加して1900万ドルになりました。これは主として貸出金・リース金融不良債権の売却による回収額の減少が原因です。

利息外費用は、主として前年同期比での人件費の減少の結果として6000万ドル減少しました。

信用の質

    四半期 (単位:百万ドル)     2015年6月30日締め     2015年3月31日締め     2014年6月30日締め 貸倒引当金繰入額 $ 780     $ 765     $ 411 純貸倒償却額1 1,068 1,194 1,073 純貸倒償却比率1, 2 0.49 % 0.56 % 0.48 % 純貸倒償却比率、PCI除却を含む2 0.62 0.70 0.55 期末 貸出金・リース金融不良債権および清算不動産 $ 11,565 $ 12,101 $ 15,300 貸出金・リース金融不良債権および清算不動産比率3 1.31 % 1.39 % 1.70 % 貸出金およびリース金融貸倒引当金 $ 13,068 $ 13,676 $ 15,811 貸出金およびリース金融貸倒引当比率4     1.49 %     1.57 %     1.75 % 1 2015年6月30日、2015年3月31日、2014年6月30日締め四半期の2億9000万ドル、2億8800万ドル、1億6000万ドルのPCIローン除却を除きます。

2 純貸倒償却比率は、純貸倒償却額を貸出金およびリース金融の期中平均残高で除して計算した割合(年間換算)です。

3 貸出金・リース金融不良債権および清算不動産比率は、貸出金・リース金融不良債権および清算不動産を期末貸出金・リース金融および清算不動産残高で除して計算しています。

4 貸出金およびリース金融貸倒引当比率は、貸出金およびリース金融貸倒引当金を期末貸出金およびリース金融残高で除して計算しています。

注:各比率には、公正価値オプションに基づいて計上した貸出金を含んでいません。

2015年第2四半期において信用の質は引き続き改善し、調整純貸倒償却額はほとんどの主要事業資産にわたり前年同期比で減少しました。完全保険対象ローンを除く30日以上の延滞貸出金の残件数は前年同期比ですべての消費者関連事業資産で減少し、米国のクレジットカード関連事業資産では過去最低水準を維持しました。さらに、貸出金・リース金融不良債権および清算不動産は、前年同期比で24%減少しました。

2015年第2四半期の純貸倒償却額は11億ドルでした。これに対して2015年第1四半期は12億ドル、2014年第2四半期は11億ドルでした。2014年8月のDoJとの和解に伴う損失(引き当て済み)と貸出金・リース金融不良債権の売却回収額について調整すれば、純貸倒償却額は2014年第2四半期から3億2900万ドル(26%)減少して9億2900万ドルになり、2015年第2四半期の調整純貸倒償却比率は前年同期の0.56%から0.43%に低下しました(D)

2015年第2四半期の貸倒引当金繰入額は、2014年第2四半期の4億1100万ドルから7億8000万ドルに増加しました。当社は引当金の戻入を継続していますが、前年同期と比べてペースは鈍化し、貸出金売却回収額は減少しています。2015年第2四半期中の引当金戻入額は、過去に計上したDoJ引当金の活用を含めて2億8800万ドルでした(2014年第2四半期の引当金戻入額は6億6200万ドル)。

2015年第2四半期の貸出金およびリース金融貸倒引当金の年間換算純貸倒償却カバレッジレシオは3.05倍でした。これに対して2014年第2四半期は3.67倍でした。DoJの影響および貸出金・リース金融不良債権売却回収額を除けば、2015年第2四半期の貸出金およびリース金融貸倒引当金の年間換算純貸倒償却カバレッジレシオは3.51倍でした。これに対して2014年第2四半期は3.13倍でした(D)。2015年6月30日現在の貸出金・リース金融不良債権および清算不動産は116億ドルとなりました。これは、2015年3月31日現在の121億ドル、2014年6月30日現在の153億ドルと比較して減少しています。

商業向け貸付関連事業資産では、当社の石油・ガス関連事業資産の特定の格下げを原因として、引当対象懸念貸出金が前年同期比で7%増加しました。しかし、引当対象懸念比率は、依然として金融危機以前の水準を下回っています。

資本・流動性管理1,2,3

(単位:十億ドル)     2015年6月30日現在   2015年3月31日現在 バーゼル3移行(標準化アプローチによる)     普通株式等Tier 1資本 - バーゼル3 $ 158.3 $ 155.4 リスクウェイト資産 1,407.5 1,405.3 普通株式等Tier 1資本比率 - バーゼル3     11.2 %   11.1 % バーゼル3、フェーズイン完了ベース(標準化アプローチによる)3 普通株式等Tier 1資本 - バーゼル3 $ 148.3 $ 147.2 リスクウェイト資産 1,433.0 1,430.7 普通株式等Tier 1資本比率 - バーゼル3     10.3 %   10.3 % (1株当たりデータを除き、金額は百万ドル)   2015年6月30日現在   2015年3月31日現在   2014年6月30日現在 有形普通株主資本比率4 7.6 % 7.5 % 7.1 % 株主資本合計 $ 251,659 $ 250,188 $ 237,411 普通株主資本比率 10.7 % 10.6 % 10.3 % 1株当たり有形純資産4 $ 15.02 $ 14.79 $ 14.24 1株当たり純資産   21.91     21.66     21.16   1 規制資本比率は暫定値です。

2 2014年1月1日にバーゼル3規則が発効し、普通株式等Tier 1資本およびTier 1資本に影響する規制的控除および調整に主に関係する移行規定も適用されました。

3 フェーズイン完了ベースによるバーゼル3普通株式等Tier 1資本およびリスクウェイト資産は非GAAP財務指標です。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの18ページを参照してください。当社のフェーズイン完了ベースのバーゼル3による推定は、バーゼル3規則の標準化アプローチについての現在の理解に基づいており、関係するすべてのモデルの規制当局による承認を前提し、包括的リスク計測サーチャージの除去によるリスクウェイト資産の減少の可能性は除外しています。詳細情報については、13ページの脚注(E)を参照してください。

4 有形普通株主資本比率および1株当たり有形純資産は、非GAAP財務指標です。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。

バーゼル3の標準化移行アプローチに基づく普通株式等Tier 1資本比率は2015年6月30日現在で11.2%、2015年3月31日現在で11.1%でした。

バーゼル3フェーズイン完了ベースの標準化アプローチとフェーズイン完了ベースの先進的アプローチは2018年まで発効しませんが、当社は比較を目的として以下の推定値を提供しています。

フェーズイン完了ベースによるバーゼル3標準化アプローチに基づく推定普通株式等Tier 1資本比率は2015年6月30日現在および2015年3月31日現在共に10.3%でした(E)。 フェーズイン完了ベースによるバーゼル3先進的アプローチに基づく推定普通株式等Tier 1資本比率は2015年6月30日現在で10.4%、2015年3月31日現在で10.1でした(E)。 以前の開示通り、米国の銀行規制当局は、試行期間が終わる特定のホールセール(例えば商業向け)およびその他の信用モデルに対する修正を要請しました。これにより、普通株式等Tier 1資本比率にマイナスの影響があると推定されています。これらのモデルに対して要請されている修正を含めれば、フェーズイン完了ベースによるバーゼル3先進的アプローチに基づく推定普通株式等Tier 1資本比率は、2015年6月30日現在で約9.3%になります。当社は現在、試行期間を終えるために米国の規制当局と協力しています。

2015年6月30日現在で、銀行持株会社の推定補完的レバレッジ比率(SLR)(N)は約6.3%であり、これは銀行持株会社に対する5.0%の最低値を上回っています。当社の主要銀行子会社の推定SLRは2015年6月30日で約7.0%であり、これは「自己資本が充実している」とされる6.0%の水準を上回っています。

世界的余剰流動性は2015年6月30日現在で総額4840億ドルです。2015年3月31日現在は4780億ドル、2014年6月30日現在は4310億ドルでした(F)。2015年6月30日現在の所要資金確保期間(time-to-required funding)は40カ月でした(2015年3月31日現在は37カ月、2014年6月30日現在は38カ月)(F)。2015年6月30日現在の連結流動性カバレッジ比率は、2017年のフェーズイン完了ベースによる最低要件を超えています(O)

期末発行済み普通株式数(自己株式を除く)は、2015年6月30日は104億7000万株、2015年3月31日および2014年6月30日は105億2000万株でした。2015年第2四半期中に、当社は総額7億7500万ドルの普通株式を1株当たり平均価格15.93ドルで買い戻しました。

2015年6月30日の1株当たり有形純資産(G)は15.02ドルでした(2015年3月31日は14.79ドル、2014年6月30日は14.24ドル)。2015年6月30日の1株当たり純資産は21.91ドルとなりました(2015年3月31日は21.66ドル、2014年6月30日は21.16ドル)。

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脚注

(A) 純DVAを除いたセールスおよびトレーディング収益は、非GAAP財務指標です。2015年および2014年6月30日締め四半期の純DVA利益

プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ