バンク・オブ・アメリカ、2014年第4四半期純利益は31億ドル、希薄化後1株当たり0.25ドル

プレスリリース発表元企業:Bank of America

配信日時: 2015-01-30 23:04:00

バンク・オブ・アメリカ、2014年第4四半期純利益は31億ドル、希薄化後1株当たり0.25ドル

市場関連純利息利益調整額、資金源評価調整額(FVA)の導入(A)、デビット評価調整額(DVA)純額による収益への総額12億ドルのマイナスの影響(1株当たり0.07ドル)を含む 2014年通期は収益851億ドルに対して純利益は48億ドル、希薄化後1株当たり0.36ドル(B) 事業の勢いは継続 住宅ローンおよびホームエクイティローンとして2014年第4四半期に150億ドルの融資を実行し、約4万1000人の住宅購入やモーゲージの借換を支援
2014年第4四半期の新規クレジットカード発行は120万枚、67%は既存顧客向け
グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント部門は21億ドルの記録的な資産運用手数料を記録、2014年第4四半期の税引前利益率は25%
グローバル・バンキング部門は融資額が2013年第4四半期比で31億ドル(1.2%)増加して2730億ドルに
2014年第4四半期の利息外費用は142億ドルに減少し、メリルリンチ合併以後の四半期で最低に
訴訟費用を除いた利息外費用は2013年第4四半期比で12億ドル減少して138億ドルに(C)
訴訟費用を除いたレガシー・アセット・サービシング事業の費用は2013年第4四半期比で7億ドル(38%)減少して11億ドルに(D)
信用の質は改善が継続し、純貸倒償却額は2013年第4四半期比で7億ドル(44%)減少して9億ドルに、純貸倒償却比率は過去10年で最低の0.40%
資本と流動性は記録的水準 バーゼル3に基づく2014年第4四半期の推定普通株式等Tier 1資本比率(標準化アプローチ、フェーズイン完了ベース)は10.0%、先進アプローチでは2014年第4四半期は9.6%(E)
推定補完的レバレッジ比率は2018年の最低要件を上回り、銀行持株会社は5.9%、主要銀行は7.0%(F)
世界的余剰流動性は2013年第4四半期比で630億ドル増加して過去最高の4390億ドルに、所要資金確保期間(time-to-required funding)は39カ月
1株当たり有形純資産は2013年第4四半期比で5%増加して1株当たり14.43ドルに(G)
1株当たり簿価は2013年第4四半期比で3%増加して1株当たり21.32ドルに


(米ノースカロライナ州シャーロット)- (ビジネスワイヤ) -- バンク・オブ・アメリカ・コーポレーションは本日、2014年第4四半期の純利益が31億ドル(希薄化後1株当たり0.25ドル)となったと発表しました。前年同期は34億ドル(希薄化後1株当たり0.29ドル)でした。支払利息控除後収益はFTEベース(B)で190億ドルでした(2013年第4四半期は217億ドル)。

直近四半期の業績には3個の調整額が含まれ、その総額の影響により2014年第4四半期の収益は12億ドル減少し(税引き前)、1株当たり利益は0.07ドル減少しています。これらの調整額とは、市場関連純利息利益(NII)のマイナス調整額の5億7800万ドル(主要因は、長期金利の低下による当社の債券ポートフォリオの債券プレミアムの償却の加速)、当社のグローバル・マーケッツ事業における無担保デリバティブに対する資金源評価調整額の採用に関連した一時的な移行的費用の4億9700万ドル、当社の信用スプレッドの縮小に関連した純DVA損失の1億2900万ドルです。前年同期は、市場関連NII調整額は2億1000万ドルのプラスであり、純DVA損失は6億1800万ドルでした。当期間のFVAの影響、両期間の市場関連NII調整額を除けば、2014年第4四半期の収益は202億ドルになります(前年同期は221億ドル)(H)。2013年第4四半期比での減少のうち約7億2000万ドルは債券売却および株式投資収益による利益の減少が原因であり、それ以外はモーゲージ・バンキング利益の減少とトレーディング口座利益の減少が原因です。

2014年第4四半期の利息外費用は2013年第4四半期の173億ドルから142億ドルに減少し、メリルリンチとの合併以後の四半期として最低となりました。信用の質も継続的に改善して2014年第4四半期の貸倒引当金繰入額は2013年第4四半期の3億3600万ドルから2億1900万ドルに減少し、貸倒償却比率は過去10年で最低となりました。

2014暦年の純利益は48億ドル

通期では、純利益は48億ドル、希薄化後1株当たりでは0.36ドルとなりました(2013年は114億ドル、希薄化後1株当たり0.90ドルでした)。2014年の支払利息控除後収益はFTEベース(B)で851億ドルでした(2013年は898億ドル)。

利息外費用は2013年の692億ドルに対して751億ドルになりました。2014年の164億ドル、2013年の61億ドルの訴訟費用を除けば、2014年の利息外費用は587億ドルとなり、2013年比で44億ドル(7%)減少しました(C)

ブライアン・モイニハン最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「2014年に、当社は事業への投資を継続しながら費用を削減し、最も重要な訴訟問題を解決しました。直近の四半期は、個人の預金と新規融資が堅調で、ウェルス・マネジメントの顧客預かり残高は2兆5000億ドルに増加し、中大企業向けの貸出は増加し、投資銀行部門では主導的地位を維持しました。お客さまやクライアントのために構築したプラットフォームを改善する中で作業はまだ残っており、そこに莫大な機会もあります。当社は優れた状態で2015年を迎え、市場と経済がもたらす機会と課題の両方に対処していくことができます。」

ブルース・トンプソン最高財務責任者(CFO)は、次のように語っています。「この四半期もバランスシートを改善することと、厳しい金利環境と地政学環境の中で資本を増強して費用を管理することに力を入れました。経済の改善と当社の確かなリスク管理を反映して、信用の質は良好な状態が続いています。」

財務概要

四半期   通期 (単位は百万ドル、ただし1株当たりデータを除く) 2014年12月31日締め     2013年12月31日締め   2014年12月31日終了     2013年12月31日終了 純利息利益、FTEベース1 $ 9,865     $ 10,999 $ 40,821     $ 43,124 利息外利益 9,090 10,702 44,295 46,677 支払利息控除後総収益、FTEベース 18,955 21,701 85,116 89,801 支払利息控除後総収益、FTEベース、DVAおよびFVAを除く2 19,581 22,319 85,356 90,959 貸倒引当金繰入額 219 336 2,275 3,556 利息外費用3 14,196 17,307 75,117 69,214 純利益 $ 3,050 $ 3,439 $ 4,833 $ 11,431 希薄化後普通株式1株当たり利益 $ 0.25       $ 0.29     $ 0.36       $ 0.90 1 完全課税対象(FTE)ベースは、非GAAP財務指標です。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。2014年12月31日、2013年12月31日締め四半期のGAAPベースの純利息利益は96億ドル、108億ドル、2014年12月31日、2013年12月31日終了年度については400億ドル、423億ドルでした。2014年12月31日、2013年12月31日締め四半期のGAAPベースの支払利息控除後総収益は187億ドル、215億ドル、2014年12月31日、2013年12月31日終了年度については842億ドル、889億ドルでした。

2 非GAAP指標です。2014年12月31日、2013年12月31日締め四半期のDVAおよびFVA損失は6億2600万ドル、6億1800万ドル、2014年12月31日、2013年12月31日終了年度については2億4000万ドル、12億ドルでした。2014年12月31日締め四半期のFVA損失は4億9700万ドルでした。

3 2014年12月31日、2013年12月31日締め四半期の3億9300万ドル、23億ドル、および2014年12月31日、2013年12月31日終了年度の164億ドル、61億ドルの訴訟費用を含みます。

2014年第4四半期の純利息利益はFTEベース(B)で99億ドルとなり、前年同期比で11億ドル減少しました。この減少は、上述したように市場関連調整額の年ごとの変動が7億8800万ドルのマイナスとなったことと、貸出金残高と利益が減少したことが主な原因です。これは、預金に対する支払金利の低下と長期債務の残高と金利が減少したことで部分的に相殺されています。市場関連調整額の影響を除けば、2014年第4四半期の純利息利益は104億ドルになります(前四半期は105億ドル、前年同期は108億ドル)。

利息外利益は前年同期比で15%減少して91億ドルとなりました。当期間におけるFVAの採用の影響と両期間における純DVAおよび株式投資利益を除けば、利息外利益は前年同期比で10%減少しました。これは、セールスおよびトレーディングの利益とモーゲージ・バンキングの利益が減少したことが主要因です(H)。これは、カード利益の増加と投資および仲介サービス利益の増加によって部分的に相殺されました。

貸倒引当金繰入額は、信用の質の改善を原因として2013年第4四半期比で1億1700万ドル減少し、2億1900万ドルになりました。純貸倒償却額は2013年第4四半期から7億300万ドル(44%)減少して8億7900万ドルになり、2014年第4四半期の純貸倒償却比率は前年同期の0.68%から0.40%に低下しました。純貸倒償却額の2013年第4四半期比での減少は、住宅価格の上昇を含む事業資産の動向の継続的改善が主要因です。2014年第4四半期中の引当金の戻入額は6億6000万ドルでした(2013年第4四半期の引当金戻入額は12億ドル)。

2014年第4四半期の利息外費用は142億ドルでした(前年同期は173億ドル)。この減少は、訴訟費用(主にモーゲージ関連)の減少と人件費の減少が主要因でした。2014年第4四半期の訴訟費用は、前年同期の23億ドルから減少して3億9300万ドルになりました。訴訟費用を除いた利息外費用は前年同期比で8%減少して138億ドルになりました。これには、費用節減の実現と効率の改善に向けた継続的な前進が反映されています(C)

住宅モーゲージとホームエクイティローンのサービシングを担当する事業部門であるレガシー・アセット・サービシング(LAS)は、費用削減の努力で引き続き着実な前進を遂げました。2014年第4四半期の訴訟費用を除く利息外費用は11億ドルに減少し(前四半期は13億ドル、前年同期は18億ドル)、60日以上の延滞ローンの数は18万9000件に減少しました(前四半期は22万1000件、前年同期は32万5000件)(D)

2014年第4四半期の実効税率は29.2%でした(前年同期は10.6%)。2013年第4四半期比での実効税率の上昇は、前年同期に存在していた特定の一時的な税効果が当四半期には存在しないことが主要因です。

事業部門別業績

当社の業績は、5つの事業部門別に報告しています。コンシューマー・アンド・ビジネス・バンキング(CBB)部門、コンシューマー・リアルエステート・サービシズ(CRES)部門、グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント(GWIM)部門、グローバル・バンキング部門、グローバル・マーケッツ部門です。これら以外の事業は「その他すべて」に計上しています。

コンシューマー・アンド・ビジネス・バンキング部門(CBB)

  四半期   通期 (単位:百万ドル)   2014年12月31日締め     2013年12月31日締め   2014年12月31日終了     2013年12月31日終了 支払利息控除後総収益、FTEベース   $ 7,541     $ 7,496 $ 29,862     $ 29,864 貸倒引当金繰入額 670 427 2,633 3,107 利息外費用 4,015 4,001 15,911 16,260 純利益 $ 1,758 $ 1,992 $ 7,096 $ 6,647 平均配賦資本利益率1 24 % 26 % 24 % 22 % 平均貸出金残高 $ 161,267 $ 163,157 $ 161,109 $ 164,574 平均預金残高 550,399 528,733 543,441 518,904 期末 仲介資産                 $ 113,763       $ 96,048   1 平均配賦資本利益率は、非GAAP財務指標です。他の会社は、この指標を異なる形で定義、計算しているかもしれません。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。

事業概要

平均預金残高は前年同期比で217億ドル(4%)増加し、5504億ドルになりました。 顧客仲介資産は前年同期比で177億ドル(18%)増加して1138億ドルとなりました。これはクライアント口座の新規開設、堅調な口座への流入、そして市場のバリュエーションが主要因です。 クレジットカード発行は堅調が続きました。2014年第4四半期に当社は新規クレジットカードを120万枚発行しました。これは、前年同期の発行枚数の100万枚と比べて19%の増加です。カードの約67%は、2014年第4四半期に既存顧客に発行されたものです。 モバイル・バンキングの顧客数は前年同期比で15%増加して1650万人となりました。個人預金取引の12%がモバイルで行われました(前年同期は9%)。10月のApple Pay™の導入以後、80万人近い顧客がサービスに加入し、カード数は約110万毎増加しました。 Preferred Rewardsは拡大が続き、顧客との関係が広がりと深みを増しました。2014年末までに、約120万人のクライアントがプログラムに加入しました。 財務概要

コンシューマー・アンド・ビジネス・バンキング部門の純利益は18億ドルでした(前年同期は20億ドル)。この減少は、信用の質の改善ペースが鈍化したことによって貸倒引当金繰入額が増加したことが主要因です。カード利益の増加を主要因とする利息外利益の増加は、金利の低下と貸出金残高の減少による純利息利益の減少によって相殺され、比較対象期間にわたって収益は横ばいになりました。

利息外費用は、前年同期比で横ばいの40億ドルでした。モバイル・バンキングおよびその他のセルフサービスでの利用経路の継続的な成長の結果として、当社は2014年第4四半期にさらに92カ所のバンキング・センターを減らして4855カ所とし、リテール拠点網を縮小しました。2014年第4四半期の平均配賦資本利益率は24%でした(2013年第4四半期は26%)。

コンシューマー・リアルエステート・サービシズ部門(CRES)

四半期   通期 (単位:百万ドル) 2014年12月31日締め     2013年12月31日締め   2014年12月31日終了     2013年12月31日終了 支払利息控除後総収益、FTEベース $ 1,174     $ 1,712 $ 4,848     $ 7,715 貸倒引当金繰入額 (131 ) (474 ) 160 (156 ) 利息外費用1 1,945 3,752 23,226 15,815 純損失 $ (397 ) $ (1,035 ) $ (13,395 ) $ (5,031 ) 平均貸出金およびリース金融 87,978 89,687 88,277 90,278 期末 貸出金およびリース金融               $ 87,972       $ 89,753   1 2014年12月31日、2013年12月31日締め四半期の2億6200万ドル、12億ドル、および2014年12月31日、2013年12月31日終了年度の152億ドル、38億ドルの訴訟費用を含みます。

事業概要

2014年第4四半期に当社は第1順位住宅モーゲージとして116億ドル、ホームエクイティとして34億ドルの資金を供給しました(前四半期はそれぞれ117億ドル、32億ドル)。 レガシー・アセット・サービシング(LAS)がサービシングを行う第1順位モーゲージローンの60日以上の延滞件数は、2013年第4四半期比で13万6000件(42%)減少して18万9000件になりました。 2014年第4四半期の訴訟費用を除くLASの利息外費用は、前年同期の18億ドルから減少して11億ドルになりました(D)。 財務概要

2014年第4四半期のコンシューマー・リアルエステート・サービシズ部門の純損失は3億9700万ドルで、2013年の同期は10億ドルの純損失でした。これは主として訴訟費用の減少が原因です。

収益は、2013年第4四半期比で5億3800万ドル減少して12億ドルになりました。これは、サービシング事業資産が縮小したことによるサービシング手数料の減少が主な原因です。中核的新規貸付の収益は、前年同期比で1億700万ドル減少して2億9700万ドルになりました。

貸倒引当金の戻入は、信用の質の改善ペースの鈍化を主要因として前年同期比で3億4300万ドル減少し、1億3100万ドルの戻入になりました。

利息外費用は前年同期比で18億ドル減少して19億ドルになりました。その原因は訴訟費用が減少したこととLAS債務不履行関係の人員やその他の債務不履行関係のサービシング費用が減少したことです(D)。住宅ローンの費用も生産性の向上を反映して減少しました。

グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント部門(GWIM)

  四半期   通期 (単位:百万ドル)   2014年12月31日締め     2013年12月31日締め   2014年12月31日終了     2013年12月31日終了 支払利息控除後総収益、FTEベース   $ 4,602     $ 4,479 $ 18,404     $ 17,790 貸倒引当金繰入額 14 26 14 56 利息外費用 3,440 3,262 13,647 13,033 純利益 $ 706 $ 778 $ 2,974 $ 2,977 平均配賦資本利益率1 23 % 31 % 25 % 30 % 平均貸出金およびリース金融 $ 123,544 $ 115,546 $ 119,775 $ 111,023 平均預金残高 238,835 240,395 240,242 242,161 期末(単位:十億ドル) 運用資産 $ 902.9 $ 821.4 顧客預かり残高合計2                 2,498.0       2,366.4   1 平均配賦資本利益率は、非GAAP財務指標です。他の会社は、この指標を異なる形で定義、計算しているかもしれません。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。

2 顧客預かり残高合計は、運用資産、受託資産、顧客仲介資産、顧客預金、およびローンとして定義されています(信用取引融資を含む)。

事業概要

顧客預かり残高は前年同期比で6%増加して2兆5000億ドルになりました。その主要因は市場価格の上昇と流入超です。 2014年第4四半期の長期運用資産(AUM)のフローは94億ドルとなり、22四半期連続での流入超となりました。通期の長期運用資産(AUM)のフローは、過去最高の498億ドルでした。 資産運用手数料は過去最高の21億ドルを計上し、前年同期比で16%増加しました。 ウェルス・アドバイザーの人数は前年同期の714人から1万7231人に増加し、通期での離職水準はメリルリンチ合併後で最低となりました。 平均貸出金残高は前年同期の1155億ドルから7%増加して1235億ドルになりました。 財務概要

グローバル・ウェルス・アンド・インベストメント・マネジメント部門は7億600万ドルの純利益となりました(2013年第4四半期は7億7800万ドル)。収益は前年同期比で3%増加して46億ドルとなりました。その主要因は資産運用手数料が過去最高となった利息外利益の増加であり、それが取引活動の低下によって部分的に相殺されています。

利息外費用は5%増加して34億ドルになりました。その主要因は収益関係の奨励的報酬とサポート費用の増加です。

2014年第4四半期の平均配賦資本利益率は前年同期の31%から23%に低下しました。その主要因は、配賦資本が増加したことと、程度は小さいものの、純利益が減少したことです。

グローバル・バンキング部門

  四半期   通期 (単位:百万ドル)   2014年12月31日締め     2013年12月31日締め   2014年12月31日終了     2013年12月31日終了 支払利息控除後総収益、FTEベース $ 4,057     $ 4,303 $ 16,598     $ 16,479 貸倒引当金繰入額 (29 ) 441 336 1,075 利息外費用 1,849 1,943 7,681 7,551 純利益 $ 1,433 $ 1,255 $ 5,435 $ 4,973 平均配賦資本利益率1 18 % 22 % 18 % 22 % 平均貸出金およびリース金融 $ 270,760 $ 268,864 $ 270,164 $ 257,249 平均預金残高   264,027       259,193     261,312       236,765   1 平均配賦資本利益率は、非GAAP財務指標です。他の会社は、この指標を異なる形で定義、計算しているかもしれません。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。

事業概要

バンクオブアメリカ・メリルリンチ(BAML)は2014年第4四半期の純投資銀行手数料で世界第2位にランクされ、全社の投資銀行手数料(自社主導ディールを除く)は15億ドルでした(I)。 2014年第4四半期のバンクオブアメリカ・メリルリンチは、ハイイールド社債、レバレッジド・ローン、資産担保証券、投資適格社債、シンジケート・ローン、発表済み合併・買収、エクイティ資本市場、デット資本市場でも世界の金融機関の上位3位にランクされました(I)。 平均貸出金およびリース金融残高は前四半期比で37億ドル(1.4%)増加して2708億ドルになりました。商業・工業向けおよび事業資産が成長の中心でした。 財務概要

2014年第4四半期のグローバル・バンキング部門の純利益は14億ドルとなり、前年同期比で1億7800万ドル(14%)増加しました。その主要因は、貸倒引当金繰入額の減少と利息外費用の減少であり、その一部が収益の減少によって相殺されています。収益は前年同期比で6%減の41億ドルとなりました。投資銀行手数料と純利息利益の減少が原因です。

2014年第4四半期の貸倒引当金繰入額は、前年同期比で4億7000万ドル減少して2900万ドルの戻入益となりました。前年には貸出金の増加による引当金の増加がありました。利息外費用は前年同期比で9400万ドル(5%)減少して18億ドルとなりました。人件費が減少したことと前年同期の特定の技術的イニシアチブが完了したことが原因です。

2014年第4四半期の平均配賦資本利益率は18%であり、前年同期の22%から低下しました。利益は成長しましたが、資本配賦の増加の影響が上回りました。

グローバル・マーケッツ部門

四半期   通期 (単位:百万ドル) 2014年12月31日締め     2013年12月31日締め   2014年12月31日終了     2013年12月31日終了 支払利息控除後総収益、FTEベース $ 2,370     $ 3,198 $ 16,119     $ 15,390 支払利息控除後総収益、FTEベース、純DVAおよびFVAを除く1 2,996 3,816 16,359 16,548 貸倒引当金繰入額 27 104 110 140 利息外費用 2,499 3,274 11,771 11,996 純利益(損失) $ (72 ) $ (47 ) $ 2,719 $ 1,153 平均配賦資本利益率2 n/m n/m 8 % 4 % 総平均資産 $ 611,714       $ 603,012     $ 607,538       $ 632,681   1 非GAAP指標です。2014年12月31日、2013年12月31日締め四半期のDVAおよびFVA損失は6億2600万ドル、6億1800万ドル、2014年12月31日、2013年12月31日終了年度については2億4000万ドル、12億ドルでした。2014年12月31日締め四半期のFVA損失は4億9700万ドルでした。

2 平均配賦資本利益率は、非GAAP財務指標です。GAAP財務指標への差異調整については、本プレスリリースの22~24ページを参照してください。

事業概要

株式セールスおよびトレーディング収益(純DVAおよびFVAを除く)は、厳しい市場環境にもかかわらず2013年第4四半期比で小幅に増加して9億1100万ドルとなりました(L)。 2014年に、バンクオブアメリカ・メリルリンチはインスティテューショナル・インベスター誌から4年連続で「グローバル研究企業No. 1」に選ばれました。 財務概要

2014年第4四半期のグローバル・マーケッツ部門は7200万ドルの純損失となりました(前年同期は4700万ドルの純損失)。セールスおよびトレーディング収益の減少が原因であり、これが訴訟費用の減少と純DVA損失の減少によってほぼ相殺されています。当四半期は、無担保デリバティブに対する資金源評価調整額の採用に関連した4億9700万ドルの一時的な移行的費用による悪影響も受けています(A)

収益は、前年同期比で8億2800万ドル(26%)減少して24億ドルになりました。当四半期の純DVAおよびFVA損失の6億2600万ドルと前年同期の純DVA損失の6億1800万ドルを除けば、収益は8億2000万ドル減の30億ドルでした(J)。前年同期には、債券・通貨・コモディティー(FICC)の特定の過去のポジションの約2億2000万ドルの回収額が含まれていました。純DVAおよびFVA損失と前年同期の過去のポジションの回収を除けば、グローバル・マーケッツ部門のセールスおよびトレーディング収益は約4億ドル減の24億ドルでした(J)。同様の計算では、2014年第4四半期のFICCセールスおよびトレーディング収益は前年同期の19億ドルから15億ドルに減少しました。その主要因はクライアント活動の低下による信用およびモーゲージ収益の減少ですが、これが為替および金利の好調な業績によって部分的に相殺されています(K)。株式セールスおよびトレーディング収益は、前年同期比で小幅に増加して9億1100万ドルとなりました(L)

利息外費用は25億ドルとなり、前年同期比で7億7500万ドル減少しました。これは、訴訟費用が6億5200万ドル減少したことと、収益関係の奨励金が減少したことが原因です。

その他すべて1

四半期   通期 (単位:百万ドル) 2014年12月31日締め     2013年12月31日締め   2014年12月31日終了     2013年12月31日終了 支払利息控除後総収益、FTEベース2 $ (789 )     $ 513 $ (715 )     $ 2,563 貸倒引当金繰入額 (332 ) (188 ) (978 ) (666 ) 利息外費用 448 1,075 2,881 4,559 純利益(損失) $ (378 ) $ 496 $ 4 $ 712 総平均貸出金 183,090       226,027     202,512       235,460   1 その他すべてには、ALM活動、エクイティ投資、海外消費者カード事業、流動化事業などが含まれます。ALM活動は、ホールローン住宅モーゲージ事業資産および投資証券、金利および為替リスク管理活動を包括し、純利息利益配賦の残余、特定の配賦手法および会計ヘッジの無効性の影響を含みます。

2 収益には、エクイティ投資利益として2014年12月31日、2013年12月31日締め四半期についてはそれぞれ(7700万ドル)、3億9300万ドル、2014年12月31日、2013年12月31日終了年度については6億100万ドル、26億ドルが含まれ、債券売却による利益として2014年12月31日、2013年12月31日締め四半期についてはそれぞれ1億6200万ドル、3億6300万ドル、2014年12月31日、2013年12月31日終了年度については13億ドル、12億ドルが含まれています。

2014年第4四半期のその他すべては3億7800万ドルの純損失でした(前年同期は4億9600万ドルの純利益)。その主要因は純利息利益と利息外利益が共に減少したことであり、これが利息外費用の減少によって部分的に相殺されています。

純利息利益は前年同期比で7億6000万ドル減少しました。これは、長期金利の低下による当社の債券ポートフォリオの債券プレミアムの償却の加速を主要因とした市場関連NII調整額の変動が7億8800万ドルのマイナスとなったことが主な原因です。

利息外利益は前年同期比で5億4200万ドル減少しました。これは、2014年第4四半期にエクイティ投資利益が減少したことと債券売却益が減少したことが原因です。エクイティ投資利益の減少の主要因は、前年同期にエクイティ投資の売却があったことと前年同期比でグローバル・プリンシパル・インベストメント(GPI)が減少したこと(GPIポートフォリオは過去数年間にわたって積極的に縮小している)です。

貸倒引当金の戻入は、前年同期比で1億4400万ドル増加し、3億3200万ドルの戻入になりました。2014年第4四半期の法人所得税は5億2700万ドルの税効果となりました(前年同期は8億7000万ドルの税効果)。これは、特定の税務問題が解決したことによる過去の期間の税効果と米国外での事業再編の効果が原因です。

利息外費用は、前年同期比での訴訟費用の減少とインフラ・サポート費用の減少の結果として減少しました。

信用の質

四半期   通期 (単位:百万ドル) 2014年12月31日締め   2013年12月31日締め   2014年12月31日終了   2013年12月31日終了 貸倒引当金繰入額 $ 219   $ 336 $ 2,275   $ 3,556 純貸倒償却額1 879 1,582 4,383 7,897 純貸倒償却比率1, 2 0.40 % 0.68 % 0.49 % 0.87 % 純貸倒償却比率、PCIローン事業資産を除く2 0.41 0.70 0.50 0.90 純貸倒償却比率、PCI除却を含む2 0.40 1.00 0.58     1.13   2014年12月31日終了   2013年12月31日終了 貸出金・リース金融不良債権および清算不動産 $ 12,629 $ 17,772 貸出金・リース金融不良債権および清算不動産比率3 1.45 % 1.93 % 貸出金およびリース金融貸倒引当金 $ 14,419 $ 17,428 貸出金およびリース金融貸倒引当比率4   1.65 %   1.90 % 1 2014年12月31日、2013年12月31日締め四半期は1300万ドル、7億4100万ドル、2014年12月31日、2013年12月31日終了年度については8億1000万ドル、23億ドルの購入信用毀損(PCI)ローンの除却を除きます。

2 純貸倒償却比率は、純貸倒償却額を貸出金およびリース金融の期中平均残高で除して計算した割合です。四半期の結果は年間換算されています。

3 貸出金・リース金融不良債権および清算不動産比率は、貸出金・リース金融不良債権および清算不動産を期末貸出金・リース金融および清算不動産残高で除して計算しています。

4 貸出金およびリース金融貸倒引当比率は、貸出金およびリース金融貸倒引当金を期末貸出金およびリース金融残高で除して計算しています。

注:各比率には、公正価値オプションに基づいて計測した貸出金を含んでいません。

2014年第4四半期において信用の質は引き続き改善し、純貸倒償却額はほとんどの主要事業資産にわたり前年同期比で減少しました。完全保険対象ローンを除く30日以上の延滞貸出金の件数は前年同期比ですべての消費者関連事業資産で減少し、米国のクレジットカード関連事業資産では過去最低水準を維持しました。さらに、引当対象懸念残高と貸出金・リース金融不良債権および清算不動産も継続的に減少し、前年同期比で10%、29%の減少となりました。

2014年第4四半期の純貸倒償却額は8億7900万ドルで、2014年第3四半期の10億ドル、2013年第4四半期の16億ドルから減少しました。2014年第4四半期の貸倒引当金繰入額は、2013年第4四半期の3億3600万ドルから2億1900万ドルに減少しました。これは、住宅価格の上昇を含む事業資産の動向の継続的改善が主要因です。2014年第4四半期中の引当金の戻入額は6億6000万ドルでした(2013年第4四半期の引当金戻入額は12億ドル)。

2014年第4四半期の貸出金およびリース金融貸倒引当金の年間換算純貸倒償却カバレッジレシオは4.14倍でした。これに対して2013年第4四半期は2.78倍でした。2014年第4四半期の引当金の年間換算純貸倒償却カバレッジレシオ(PCIを除く)は3.66倍でした。これに対して2013年第4四半期は2.38倍でした。

2014年12月31日現在の貸出金・リース金融不良債権および清算不動産は126億ドルとなりました。これは、2014年9月30日現在の142億ドル、2013年12月31日現在の178億ドルと比較して減少しています。

資本・流動性管理1,2,3

(単位:十億ドル)           2014年12月31日現在     2014年9月30日現在 バーゼル3移行(標準化アプローチによる)         普通株式等Tier 1資本 - バーゼル3 $ 155.4 $ 152.4 リスクウェイト資産 1,261.5 1,271.7 普通株式等Tier 1資本比率 - バーゼル3     12.3 %     12.0 % バーゼル3、フェーズイン完了ベース(標準化アプローチによる)3 普通株式等Tier 1資本 - バーゼル3 $ 141.3 $ 135.1 リスクウェイト資産 1,415.4 1,418.2 普通株式等Tier 1資本比率 - バーゼル3     10.0 %     9.5 %   (1株当たりデータを除き、金額は百万ドル)   2014年12月31日現在     2014年9月30日現在     2013年12月31日現在 有形普通株主資本比率4 7.47 % 7.22 % 7.20 % 株主資本合計 $ 243,471 $ 238,681 $ 232,685 普通株主資本比率 10.65 10.40 10.43

プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ