GSMAがチャイルド・ヘルプライン・インターナショナルに協力し、世界的に子どもの保護を促進

プレスリリース発表元企業:GSMA

配信日時: 2014-11-25 20:04:00



(ロンドン)- GSMAは、国連子どもの権利条約(CRC)1の25周年を機にチャイルド・ヘルプライン・インターナショナル(CHI)とパートナーシップを組み、若者の保護とその声が聞かれる権利の擁護に取り組むことになりました。GSMAとCHIは世界中で子どものヘルプラインを促進するロードマップを確立する契約に署名しました。これには、各国のモバイル通信事業者と国内のヘルプラインとの関係を強化することや子どもにとってのインターネットの安全性のような問題での協力関係を促進することのための措置も含まれます。

 Child Helpline International (Photo: Business Wire) Child Helpline International (Photo: Business Wire)

GSMAのディレクタージェネラルのAnne Bouverotは、このように述べています。「チャイルド・ヘルプライン・インターナショナルの使命は、あらゆる声が必ず届くようにしてあらゆる子どもの声が必ず聞かれるようにすることです。GSMAは、この重要な目標の達成でその役割を果たす決意です。国連子どもの権利条約は1989年に確立され、この年はまた、ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)が生まれた年でもあります。世界各地の子どもは携帯電話を利用して、電話やテキストメッセージだけでなく、インターネットにアクセスしてソーシャル・ネットワークやアプリを利用するようになっています。チャイルド・ヘルプライン・インターナショナルとのパートナーシップは、接続された社会で若者の安全を保護、支援する携帯通信事業者による継続的努力を強化するものです。」

チャイルド・ヘルプライン・インターナショナルのエグゼクティブディレクターのNenita La Roseは、こう語っています。「2秒に1回の割合で、1人の子どもがヘルプラインを利用しています。残念なことに、助けを求めるそういう電話の50%はつながりません。これは、ヘルプラインがすべての電話に出るだけの体制を持っていないことが多いからです。子どもや若者が重要なヘルプラインのサービスを利用するためには通信技術を利用できる必要がありますので、携帯通信事業者は重要な関係者です。子どもからのすべての電話に出るという共通の目標に向けて協力する覚え書きに署名することでGSMAとの重要なパートナーシップを正式なものにできることをうれしく思います。」

GSMAの事業者会員は、各市場で子どものヘルプラインを支援することを誓っています。そのような会員各社には、エアテル、アヴェア、アクシアタ、ブイグ、中国移動(チャイナモバイル)、中国連合通信(チャイナユニコム)、ドイツテレコム、ディジセル、KDDI、KT、ミリコム、NTTドコモ、ヌエバテル、ウーレドゥー、オレンジ、SKテレコム、STC、テレコム・イタリア、テレフォニカ、テレコム・オーストリア、テレノール・グループ、テリアソネラ、テルストラ、ヴィンペルコム、ボーダフォン、ザインがあります。携帯通信事業者のこれまでの決意や今後行われる可能性のある決意には、国内にヘルプラインが存在しなければ設立を支援すること、ヘルプラインの周知を図ること、現物支援やスポンサー活動で貢献することがあります。具体的な決意の内容は事業者や市場ごとに異なります。

先月CHIは、国際的に子どものヘルプラインへの公的支援を生み出すための「フリー・アワ・ボイス」キャンペーンを開始しました。カスタマイズされた音声認識技術を活用し、キャンペーン・ウェブサイトの訪問者は通常の書面やデジタル署名ではなく音声で自分の名前を録音することで請願書に署名できます。詳細はwww.freeourvoices.orgでご覧ください。

11月1日に、CRCの25周年に向けてGSMAはウェブサイトで20日のカウントダウンを開始しました。それから毎日、現在のデジタル世界で子どもの権利を保護・促進している優れた個人や団体が取り上げられました。www.gsma.com/publicpolicy/myouth/rights-of-the-child/20-day-countdown-calendarをご覧ください。

チャイルド・ヘルプライン・インターナショナルとのパートナーシップに対する事業者からのサポート

エアテル・アフリカ - Christian de Faria、最高経営責任者(CEO):

「インターネットの莫大な恩恵と現在のモバイル技術の進歩にもかかわらず、子どもが情報や通信技術を使う時に多大なリスクが存在することを私たちは理解しています。このパートナーシップは、アフリカの子どもの利益のために共同で積極的な行動を取ることを通じて子どものオンラインでの安全に関わる課題に対処するために必要な世界的な協調的対応に貢献するというエアテルの決意を強化するものです。」

バーティ・エアテル - Gopal Vittal、マネジングディレクター兼最高経営責任者(CEO、インドおよび南アジア):

「バーティ・エアテルは、子どもからのすべての電話に出ることで子どもの声が聞かれる権利を保護するというビジョンにおいてGSMAおよびチャイルド・ヘルプライン・インターナショナル(CHI)のパートナーになれることをうれしく思います。私たちは、これが子どもの保護に貢献し、子どもに支援と安全を即時に提供することにつながり、それによって接続されたインドでの子どもの健康、生存、尊厳、そして全体的発達を改善できると確信しています。」

中国連合通信 - Lu Yimin、社長兼副会長:

「中国連合通信は、熱意を持ってこのイニシアチブをサポートします。2005年以来、関係政府機関やその他の中国内の通信事業者との協働で、中国連合通信は無料の女性・子どもヘルプラインを自主的に提供し、これをすでに中国のほとんどの都市に拡大しています。」

ドイツテレコム - Timotheus Höttges、最高経営責任者(CEO):

「企業責任の不可欠の一部として、当社はテクノロジーの好ましい利用から子どもが利益を得ることを強く望んでいます。これには例えば、サイバーいじめのような場合に子どもが助けを求めることができることも含まれます。そのため、当社はヘルプライン組織との長い定常的なパートナーシップを確立し、当社の多くの市場で支援を行っています。当社は、このようなサポートを継続し、CHIメンバーも含まれ得るこの共同イニシアチブの中で新たな市場へと拡大できることを喜ばしく思います。」

KDDI - 小野寺正、会長:

「2007年以来KDDIは、マーケティング活動やヘルプライン・カウンセラーの研修を支援することで、日本のチャイルドラインに貢献しています。今年は、当社の支援は子どもと若者に影響を与える主要問題への新たなリサーチに重点を置きます。」

「過去9年にわたり、KDDIは日本の1万校を超える小学校と中学校で携帯電話の安全な使い方についての講演も行い、子ども、教員、両親、メディアから好意的なフィードバックを得てきました。当社講演のビラにもチャイルドラインの電話番号を掲載しています。携帯電話は、日本では子どもの重要なコミュニケーションの道具です。当社では、フィーチャーフォンやスマートフォンを自分の安全や保護のために使用できるように子どもを導くことが携帯通信事業者の責任であると考えています。」

KT - Chang-Gyu Hwang、会長兼最高経営責任者(CEO):

「KTは韓国の当局やNGOと共同で子どもと若者のヘルプラインをサポートしてきました。さらなる一歩として、当社は現在、子どものヘルプラインと全国犯罪報告電話を統合して広く安全に利用してもらえるようにすることを構想しています。KTは、最新式のICT技術とインフラを活用しながら、子どもと若者の福祉を今後も支援していきます。」

ミリコム - Hans-Holger Albrecht、社長兼最高経営責任者(CEO):

「ミリコムは、GSMAとチャイルド・ヘルプライン・インターナショナルによるイニシアチブを歓迎し、当社がすでに多くの市場で子どもヘルプラインを支援していることを誇りに感じます。子どもの保護は、当社の企業責任戦略の重点領域の1つでありますので、新たな市場でのパートナーシップでヘルプラインの認知を高め、必要な人が無料で利用できるようにすることで、このイニシアチブをさらに支援できることを楽しみにしています。」

NTTドコモ - 加藤薫、代表取締役社長:

「NTTドコモは、このGSMAの提案を支持します。当社は、モバイルがもたらす力を通じて、子どもが安全で快適に暮らせる社会の創出に向けて多大な努力を払ってきました。例えば、特に子どものために設計された携帯電話の開発やフィルタリング・サービスの提供です。」

「同様に、当社は子どもの声に真剣に耳を傾けて取り上げる社会の創出にとって、また子どもが精神的・心理的に安全と感じられる場所を確保する対策において子どもヘルプラインが重要であることも十分理解しています。NTTドコモは、多数のさまざまな方法で日本のチャイルド・ヘルプラインの活動に貢献していきます。」

ウーレドゥー - Nasser Marafih博士、グループ最高経営責任者(CEO):

「あらゆる人生のチャンスが若者に与えられるべきだと強く考える企業として、ウーレドゥーはこのプログラムの支援を拡大できることをうれしく思います。子どもヘルプラインは、必要な若者に重要な連絡先を提供することができ、ウーレドゥーはMENA地域と東南アジアの拠点全体でヘルプラインを支援していきます。当社はすでにカタールとモルジブで無料の子どもヘルプラインの立ち上げを支援し、当社の拠点全体でさらなる支援を提供する計画が用意されています。」

テレコム・イタリア - Marco Patuano、最高経営責任者(CEO):

「私たちは、GSMAとチャイルド・ヘルプライン・インターナショナルとのこのパートナーシップを、子どもの権利を保護する当社の継続的努力を強化するものとして歓迎いたします。子どもを保護する決意の中で、国連機関、非政府組織、国内外機関との長期にわたる定常的なパートナーシップなど、当社は官民の関係者と共にいくつかのイニシアチブを実施してきました。これは、虐待を防止することやインターネットでの新技術やそこでの活動に伴うリスクについて子ども、親、教師に情報を提供することが目標です。」

テレフォニカ - Carlos López Blanco、グローバルヘッド、公的機関・規制問題:

「テレフォニカは、欧州と中南米での拠点全体で子どもヘルプラインを支援する世界的企業です。GSMAとCHIとのこの契約は、子どもと若者に対する当社の決意を強化するものです。テレフォニカは子どもの福祉と生活の質の改善を目指した好ましいテクノロジーの利用を積極的に支援しています。」

テレノール・グループ - Jon Fredrik Baksaas、社長兼最高経営責任者(CEO):

「世界中で子どもと若者によるオンラインの利用が増えています。携帯電話とインターネットが利用できることは、すべての人の生活を豊かにし、機会を提供します。同時に、そこからは課題も生まれています。テレノールは、モバイル利用のこの両面に関して、全市場で体系的に取り組んでいます。無料の子どもヘルプラインへの当社の決意は、この努力の重要な一部です。今のところ、当社はノルウェー、スウェーデン、セルビア、ハンガリー、ブルガリア、マレーシアで子どもヘルプラインを支援しています。当社は、このサービスを当社の事業先すべてに拡大したいと強く考えています。」

テリアソネラ - Johan Dennelind、最高経営責任者(CEO):

「学校のどのクラスでも、孤独感を感じていたり、さらにはいじめに遭っている子どもがいます。現在、多数の若者がオンラインでこのような不快な状況に置かれています。必要な子どもが大人に連絡して自分の声を聞いてもらうことを通信事業者が助けることができれば、素晴らしいと思います。」

ヴィンペルコム - Joe Lunder、最高経営責任者(CEO):

「ヴィンペルコムでは、どの子どもも自分の声を聞いてもらう権利があると考え、12カ月以内に当社の全市場で非独占的に子どもヘルプラインへの無料通話が利用できるようにすることを決意しています。」

ボーダフォン - Paolo Bertoluzzo、グループ最高商業・執行責任者:

「ボーダフォンは長年にわたって子どもヘルプラインを支援し、若者が必要なアドバイスや支援を利用しやすくすることを目指してきました。ボーダフォンは親と子どもに単純で効果的な助言とツールを提供し、安心して接続してデジタル世界がもたらす機会から恩恵を受けられるようにすることを目指しています。」

ザイン・グループ - Scott Gegenheimer、最高経営責任者(CEO):

「ザインは事業を行うコミュニティーの安全と福祉を大切にしています。テクノロジーと通信が世界中の社会に大きな影響を及ぼす力を持っている時代において、ザインは地域全体の子どもたちが虐待や搾取から確実に保護されることの必要性を認識しています。今は、これまでにも増してCHIのような複数利害関係者間でのパートナーシップが重要性を増しており、私たちは協力して社会のぜい弱な部分の保護を持続可能なCSRプログラムの中心に据えることができるよう努力していきます。」

-以上-

編集者への注記

1 1989年に合意されたCRCは、人権が特に子どもに関して明確化された最初の例です。CHIは子どもヘルプラインをCRCに従って定義しています。「子どもヘルプラインは子どものための援助・支援サービスであり、市民社会組織によって、また場合によっては政府機関の中で運営されます。子どもヘルプラインは、CRCの原則をその活動の基盤としています。CRCはあらゆる場所の子どもが持つ基本的人権を明示しています。つまり、生存する権利、完全に発達する権利、有害な影響、虐待および搾取からの保護、家庭的、文化的、社会的生活に完全に参加できることです。CRCはまた特に子どもに、声を聞かれ、そして自分の意見を危害や報復の恐れなく表現できる権利を与えました。」

GSMAについて

GSMAは世界中のモバイル通信事業者を代表する団体で、モバイル事業約800社を結集しています。そのうち250社は携帯電話機および端末メーカー、ソフトウエア企業、機器プロバイダー、インターネット企業など、広範囲なモバイル・エコシステムを構成する企業であり、関連業界セクターの組織も参加しています。GSMAはモバイル・ワールド・コングレス、モバイル・ワールド・コングレス上海、モバイル360シリーズといった業界を主導するイベントの開催も行っています。

詳細情報については、GSMAのウェブサイトwww.gsma.comをご覧ください。GSMAをツイッターでフォローしてください:@GSMA

チャイルド・ヘルプライン・インターナショナルについて

チャイルド・ヘルプライン・インターナショナル(CHI)は、145カ国の191回線の子どもヘルプラインの世界的ネットワークです(2014年10月)。ケアや保護が必要な子どもや若者から毎年合計約1400万件の連絡を受けています。CHIは、世界各国の無料子どもヘルプラインの創設と強化を支援し、ヘルプラインのデータと知識は、子どもの保護制度の不足点を明らかにすることや子どもの権利を主唱するために使用しています。CHIとその活動の詳細については、www.childhelplineinternational.orgをご覧ください。CHIをツイッターでフォローしてください:@CHIamsterdam

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Weber Shandwick London
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+44 7917 298 428
cmeredith-hardy@webershandwick.com
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pressoffice@gsma.com
または
For チャイルド・ヘルプライン・インターナショナル
Bryony Stentiford
Marketing and Communications Officer
+31 (0)20 528 9625
Bryony@childhelplineinternational.org

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