ASQとフォーブスの調査によれば、品質に関するビジョンと価値の明確化が成果を生む品質文化で重要

（米ウィスコンシン州ミルウォーキー）- --（ビジネスワイヤ）-- ASQおよびフォーブス・インサイツが実施した新調査によれば、組織が成果を挙げる上で役立つ品質文化の成功にとって重要な要素は、品質に関するビジョンおよび価値についての明確な言明と、はっきりとしたリーダーシップです。

しかし、経営陣が自組織の品質に関するビジョンと価値をはっきりと支持していると回答したのは、全体の約60パーセントに過ぎず、そうしたビジョンと価値が明確に言明されているという回答者はそのうち約60パーセントでした。調査によると、欧州とアジアでは、自組織が品質に関するビジョンと価値を明確にしているという回答者は約50パーセントでした。

「Culture of Quality: Accelerating Growth and Performance in the Enterprise（品質文化：企業の成長と業績を加速）」と題する本調査では、組織による品質の支持と、成功をもたらす品質文化にとっての重要要素を検討しています。調査は、品質重視の企業文化でどのように業績を加速させ得るかについて、サムスン、フェデックス、タタなどの組織から、実用的で鋭い知見を引き出して提供しています。

本調査は、世界の種々の業界に在籍しているシニアリーダー1010人と品質専門家1281人から回答を得ています。調査は4月にオンラインで実施しました。

ASQのスティーブン・ハッカー会長は、次のように述べています。「効率的であるには、品質文化を組織全体に浸透させる必要があります。この調査では、強い影響力がある品質文化、すなわち組織の収益に劇的なプラスの効果をもたらす品質文化を強化・持続させる方法について、業界リーダーから直接引き出した実際の例を挙げています。」

フォーブス・メディアのチーフ・インサイツ・オフィサーを務めるブルース・ロジャースは、次のように語っています。「品質が単なるスローガンである組織から、CEOを筆頭に社内全体で品質に深く傾注している組織まで、さまざまです。この調査は、強固な品質文化を築く上で不可欠な要素を示しています。」

また調査結果から、品質文化について、シニアリーダーと品質専門家の間では、見解に隔たりがあることが明らかになりました。

調査によると、シニアリーダーの72パーセントが自組織の品質プログラムが世界レベル、つまり世界で最も強固もしくは高度なプログラムであると評価しています。それに対して、品質を重視する中間管理職で自社のプログラムを世界レベルまたは高度であるとする回答者は、40パーセントでした。むしろ、品質を重視する回答者の60パーセントが、自組織の品質プログラムは平均的か平均以下であると評価しました。

インテグレーテッド・クオリティー・リソーシズのマネジングパートナーで、プロジェクトアドバイザーを務めるエリザベス・カイムは、この格差は「経営陣の観点から、フィルターにかけられ、体裁よく評価された全体的材料」が原因である可能性が高いと述べています。

インテュイットのソフトウエア開発リーダーで、プロジェクトアドバイザーを務めるDan Afsethは、次のように語っています。「組織図の内部に深く位置する人ほど、業務で起きている事柄の詳細に近い立場にいることになります。そして課題に近い場所にいるほど、さらに変えねばならないことが明確になってきます。ところが企業トップの人々は、大きく前進している様子が見えるのです。」

その他の調査結果は以下の通りです：

回答者の59パーセントが、自組織にグループ全体を網羅した包括的な品質文化があると指摘。 回答者の48パーセントが、品質プログラムを後押しする重要な要因は顧客ニーズであると指摘。 回答者の24パーセントが、品質に関する話し合いに顧客を積極的に巻き込んでいることに強く同意。 回答者の53パーセントが、組織が今後18カ月間に品質プログラムへの投資を増加する計画であると指摘。 調査報告書のダウンロードや詳細については、cultureofquality.orgをご覧ください。

ASQについて

ASQは、この世界を向上させるアイデアや手段を共有する品質専門家から成る世界的コミュニティーです。150カ国の数百万の個人会員および組織会員がコミュニティーを形成しているASQは、多岐にわたる品質分野の優秀な人材を集めていることで定評があります。こうした人々は、明日の重大な課題に対処するべく、世界の企業、組織、コミュニティーを変えようとしています。ASQの会員、使命、技術、トレーニングに関する詳細については、asq.orgをご覧ください。

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