ツルハグループのドラッグイレブン、オンライン服薬指導・処方薬配達を導入

2023年1月17日 07:38

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 ドラッグストア大手ツルハグループのドラッグイレブンが、オンライン服薬指導・処方薬配達サービスの「SOKUYAKU(ソクヤク)」を九州の調剤薬局、調剤薬局併設店舗に導入した。SOKUYAKUを提供するジェイフロンティアが明らかにしたもので、コロナ禍をきっかけにオンライン服薬指導と処方薬配達サービスが急速に拡大している。

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 ドラッグイレブンがオンライン服薬指導・処方薬配達サービスを導入するのは、福岡市南区の市崎店、佐賀県佐賀市の薬局中ノ小路店など25店。利用者はオフィスや自宅にいながら、スマートフォンアプリを通じて登録した調剤薬局の薬剤師から服薬指導を受け、最短で当日中に処方薬を指定場所へ配達してもらうことができる。お薬手帳や待ち時間なしで薬を受け取れる来店予約機能も備えている。

 ツルハグループは2022年9月、ツルハドラッグが北海道、東京都、神奈川県、兵庫県の調剤薬局併設型ドラッグストア163店舗に導入。東京23区と横浜、札幌の両市内で処方薬当日配達サービスをスタートさせた。

 さらに2022年12月には、愛知県内で店舗展開するビー・アンド・ディーが調剤薬局併設の32店舗、中国・九州地方に店舗網を持つドラッグ&ファーマシー西日本が調剤薬局と調剤薬局併設の123店に導入している。

 オンライン服薬指導と処方薬配達サービスは、新型コロナウイルス感染症の拡大から2年以上が過ぎて非接触・非対面の生活スタイルが広がっていることを受け、急速に拡大している。ジェイフロンティア以外でも、楽天薬局、ケーファーマシーなど参入が相次ぎ、競争が激化しつつある。配達時間も最短当日とする事業者が大都市圏で増えている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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