理研ら、ゴキブリの「サイボーグ化」に成功

2022年9月8日 07:19

印刷

記事提供元:スラド

理化学研究所などの国際研究チームは5日、ゴキブリの「サイボーグ化」に成功したと発表した。昆虫尾葉に接続した刺激電極へ刺激信号を入力することで、指示した方向に曲がらせられることを実験で確認したという。昆虫の寿命が続く限り、電池切れを心配することなく稼働可能であることから、災害現場の調査など、人が入れない危険なエリアなどでの活躍が期待できるとされる(理化学研究所朝日新聞[動画あり])。

サイボーグ昆虫を無線で長時間制御し、環境データを取得するには、10ミリワット以上を生成できる太陽電池が必要だった。しかし大型化すると昆虫の運動能力を損なうことから、新たに厚さ4マイクロメートルの極薄の太陽電池を開発、無線通信装置を備えた新規開発のバックパックを背負わせた。このバックパックは、弾性ポリマーを3Dプリントして作製、昆虫の個体間の違いに関係なく完全にフィットさせることができ、繁殖環境において1か月後でも接着が維持できるという。 

スラドのコメントを読む | ITセクション | テクノロジー | バイオテック | バグ | IT | ロボット

 関連ストーリー:
人工培養した「ミニ脳」にゲームをプレイさせることに成功、AIよりも早く操作を学習 2021年12月28日
ムーンショット型研究開発制度、気象制御技術やテレパシーのように伝える技術が候補に残る 2021年01月22日
生殖器官のがん治療に向けた「精子型ロボット」 2017年04月20日
自民党、「現役世代」を70歳までとする方針をまとめる 2017年04月17日
イーロン・マスクが脳と電子機器を接続する技術を開発する会社を設立 2017年03月29日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事