博報堂、東京メトロと「新たな食体験」 商品と体験をセット ECで販売

2022年8月25日 08:50

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 「東京○○入門BOX」(画像: 博報堂の発表資料より)

 「東京○○入門BOX」(画像: 博報堂の発表資料より)[写真拡大]

 博報堂(東京都港区)は24日、東京メトロ(東京都台東区)と共同で「新しい食体験」を提供する商品の販売をスタートした。専用のECサイトで12月中旬までの期間限定で販売する。

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 商品の名称は『東京〇〇入門BOX』。「商品」と「体験」をセットで届ける。〇〇には、チーズケーキ入門や紅茶入門など商品カテゴリが入る。BOXの中にはそれぞれの特徴を持つ4種類の商品が入っており、その説明書きのマトリクスが示された「MAP」も同梱する。

 新型コロナウイルスの影響で外出が減り、在宅時間を充実させたい消費者に向け、お取り寄せ商品を提供する。店舗で使用できるクーポンもつけることで、購入者が実際に店舗に赴く後押しも行うという二段構えの構成。

 博報堂と東京メトロは2015年から、東京の魅力を伝える「Find my Tokyo.」のキャンペーンを実施している。その一環として東京メトロ沿線の飲食店や小売店の商品を購入できるECサイトの検証を行っており、『東京入門BOX』はその中の新たな施策だ。

 第1弾では、紅茶・コーヒー・はちみつ・チーズケーキ・梅干しの商品カテゴリを販売する。第2弾はまぐろ・みかんジュース・オリーブオイル・チーズ・チョコレートを販売する計画だ。

 商品説明には、産地や種類、製法による違いや、販売者が語る商品の魅力、関連するコラムなどを記載。商品を味わうだけでなく、あたかも店舗で店主の話を聞いているかのように理解が深められる設計にしている。

 お客や販売店の声、販売結果を踏まえて検証を進める。今後は本格的にECサービスとして展開を目指す。

 今回の事業は、博報堂の「ミライの事業室」が手掛けている。同事業室は、産業や分野の枠組みを超えてパートナーと協働し新規事業開発を行っている。ECの運営は、博報堂グループの日本トータルテレマーケティングが担っており、グループ一気通貫で手掛ける。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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