東急セキュリティ、警備ロボットの実証実験 渋谷スクランブルスクエアで

2021年11月21日 07:38

印刷

実証実験のイメージ。(画像: 東急セキュリティの発表資料より)

実証実験のイメージ。(画像: 東急セキュリティの発表資料より)[写真拡大]

 東急セキュリティは19日、大成が提供するアバター警備ロボット「ugo(ユーゴー)」による警備オペレーションの実証実験を行うと発表した。NTTドコモと東急スクランブルスクエアの協力を得て、渋谷スクランブルスクエアにおいて、11月20日から24日間の5日間実施する。

【こちらも】関空、セコムの監視ロボットを導入

 渋谷スクランブルスクエアでは、ugoが自動走行によって巡回警備を行う。また、警備員が防災センターのPCからポータルシステム上でugoを操作し、フロアでの立哨や、巡回などの警備オペレーションが問題なく実行できるかも検証する。警備員は、映像データを確認しながら遠隔操作を行ったり、音声で通話を行ったりする。

 東急セキュリティは、将来的に警備員の担い手が不足することを想定し、ugoの導入を進めている。またロボットが警備にあたることで、警備品質の平準化を図るのも狙いだ。人とロボットを用いた新たな業務プロセスを構築していく方針。

 ugoは2本のアームを持った次世代型アバターロボット。前後左右に加えて、旋回することも可能だ。70~150cmまで伸縮する昇降機能も所有している。複数の衝突検知センサーを搭載しており、安全な走行ができる。アームの機能が優れており、ボタン押しやカードタッチの他、モノを掴むことも可能。

 表情や文字情報を常時する顔ディスプレイもあり、「笑顔」や「ハート」を表示すれば、すれ違う人にとってもフレンドリーに映る。

 ugoはオプションでAIも搭載可能で、動作はノーコードで自動化できるため使いやすい。警備だけでなく、施設内を巡回しながらプロモーションや案内を行ったり、遠隔でコンシェルジュの役割を果たしたりなど多岐に渡って使用されている。

 警備業界の人手不足は深刻で、セキュリティ各社はロボットをはじめとしたモビリティの活用に活路を見出している。セコムは、自律走行型巡回監視ロボットを導入。綜合警備保障(ALSOK)は、ドローンを使った警備システムの実証実験を東京スカイツリーで実施した。人にかわって、施設や工場の安全をロボットが守ることが当たり前の時代になる日は、近い。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事