日産や京急、横浜で乗合型移送の実証実験 キャッシュレスやポイントも導入

2021年10月24日 07:43

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とみおかーと(画像: 日産自動車発表資料より)

とみおかーと(画像: 日産自動車発表資料より)[写真拡大]

 日産自動車は京浜急行電鉄、横浜市、横浜国立大学と共同で、2021年11月1日から乗合型移送サービス「とみおかーと」の実証実験を始める予定だ。実験対象エリアは神奈川県横浜市富岡地区である。今回の実証実験では、あいおいニッセイ同和損害保険や三井住友カード、小田原機器などの協力も受ける。

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 横浜市富岡地区では狭い道や急こう配が多いことから、バス停や駅に行きづらい人が多いとされる。同地区での実証実験は、2018年から継続的に行なわれている。日産の参画は2019年からで、地域事情に合わせてとみおかーとの運行を試行錯誤しているところだ。2021年度は本格運行に向けた最終段階となっている。

 2021年度では坂道があったり、駅から遠かったりして移動がしづらいコースをターゲットにした。加えて朝夕の運行時間拡大や小人運賃を採用するほか、スムーズにバスが降りられるようにキャッシュレス決済も導入するという。これによりとみおかーとの利便性がどこまで向上するかを調べるる狙いだ。

 今回の実証実験では「とみおかーとMoove」の導入が決定。とみおかーと利用のたびにポイントを貯められる外出促進アプリだ。獲得ポイントはコンビニやカフェなどで使えるクーポン券とも交換可能。加えて自転車や徒歩による移動でもポイントを獲得できる。アプリは横浜国立大学とあいおいニッセイ同和損保が共同で研究したもの。とみおかーとが通る地域に住む人のニーズが期待できる。

 とみおかーとの運行が本格的に始まれば、横浜市富岡地区において移動に不便を感じていた人が前向きになれるだろう。新しい公共交通機関の利用で、駅をはじめさまざまな場所に行けるからだ。「とみおかーとMoove」も加わったことで、外に出ることへのモチベーションも高まるかもしれない。今回の実証実験では、そうした住民の希望が実現する最終段階になりそうだ。

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