東急不動産、代官山で複合施設の建設に着工 隅研吾氏がデザイン設計

2021年5月17日 16:51

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代官山町プロジェクトの完成イメージ(東急不動産発表資料より)

代官山町プロジェクトの完成イメージ(東急不動産発表資料より)[写真拡大]

 東急不動産は、東京都渋谷区代官山町で計画している複合施設「代官山町プロジェクト(仮称)」の建設工事に着手した。賃貸住宅、店舗、オフィスの複合開発で、「暮らす」「働く」「遊ぶ」を融合したライフスタイル提案の場所にする。完成は2023年秋を予定している。

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 代官山町プロジェクトの建物は、約4,000平方メートルの敷地に建つ鉄筋コンクリート地下2階、地上10階建て延べ約2万2,000平方メートル。地下を駐車場、低層階を店舗とし、その上にコワーキングオフィス、高層階に賃貸住宅の入居を想定している。

 出店する店舗名や業種は明らかになっていないが、東急不動産はレストランや各種物販店、ビューティーサロン、カフェ、フィットネス施設などを考えている。

 建物は世界的に有名な建築家で、東京大学名誉教授の隅研吾氏がデザイン設計する。代官山は急発展を続ける渋谷や中目黒、恵比寿と徒歩圏内にあり、時代の変化を受け入れながら、独自の存在感と個性を発揮してきた。

 高級感を持つおしゃれな街であると同時に、緑豊かな街並みで知られる代官山のイメージを大切にし、木々の緑あふれるさまざまな形状の木箱を積み上げたようなユニークな外観にする。中庭も多様な緑で装飾する方針。

 東急不動産は代官山を含む渋谷周辺を「広域渋谷圏」と位置づけ、都市開発を進めている。全体を新たなビジネスやサービスの実験場として発展させてきたが、このうち、代官山は良好な住環境を持つ地域としてにぎわいと落ち着きがバランスよく共存する街と考えてきた。

 そのアイデアを具現化するのが代官山町プロジェクトで、東急不動産は代官山であるからこそ可能な新たな暮らしの形を提案するとしている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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