新興市場銘柄ダイジェスト:イノベーションは急反発、GMOリサーチが急伸

2021年5月7日 16:09

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記事提供元:フィスコ


*16:09JST 新興市場銘柄ダイジェスト:イノベーションは急反発、GMOリサーチが急伸
<2782> セリア 4010 0
上昇後もみ合い。21年4月度の既存店売上高は前年同月比7.2%増、客数は9.5%増、客単価は2.0%減、全社売上高は14.3%増となった。新規出店は17店舗、退店は3店舗、月末の店舗数は1756となる。同社はコロナ禍ピークである昨年4月度の既存店売上高は2.8%減と比較的堅調な業績で推移しており、本年度は客数の増加が業績に貢献したようだ。これらを好感した買いが集まり、寄り付き後は上げ幅を拡大した。ただ、買い一巡後は売り優勢で、現在はもみ合いとなっている。

<3695> GMOリサーチ 2050 +220
急伸。6日取引終了後、21年12月期第1四半期(21年1-3月)決算を発表した。営業利益は前年同期比2.1倍の1.24億円。対面式オフライン調査からオンライン調査への移行のニーズに応え、需要を取り込んだ。併せて、21年12月期営業利益予想を2.90億円(前期比10.0%増)と発表した。通期予想に対する第1四半期段階の進捗率は42.7%で、今期好スタートを好感する買いが集まっているようだ。

<7564> ワークマン 7560 +260
大幅続伸。21年4月度の既存店売上高は前年同月比24.5%増、客数は17.6%増、客単価は5.9%増、全店売上高は35.4%増となった。新規開店は5店舗、閉店は0となった。4月は寒暖の差が大きく、暖かい陽気が続いたことで、夏物衣料の需要が前倒しとなり業績に寄与したもよう。また、女性衣料でも春夏物が好調に推移したことも貢献したようだ。株価は売上増加を評価する動きが優勢。

<4883> モダリス 1706 -2
もみ合い。21年12月期第1四半期決算(21年1月-3月)の売上高が前年同期比95.4%減の0.0億円、営業損益は2.52億円の赤字、四半期純利益は2.01億円の黒字となった。前年同期の営業損益は1.16億円の赤字、四半期純利益は1.18億円の赤字であった。同社の大株主であった片山氏がロックアップ中に同社株式を売却したことに関して、当該事項の対応策として、同氏から同社が4.85億円を受領し、特別利益に計上したことで黒字となった。

<3970> イノベーション 3280 +260
急反発。IT比較サイトの運営が主力。6日取引終了後に21年3月期業績見込みを上方修正しており、好感する買いが入っているようだ。営業利益は前期比2.9倍の5.10億円。前回予想の同2.2倍の3.90億円から30%ほど引き上げた。第4四半期に、対面営業の自粛による新規顧客獲得機会の損失、顧客企業の広告宣伝費抑制等による売上高減少リスクが限定的な影響にとどまった。期初予想から3度の上方修正を経て大幅増益で着地する見込みとなった。決算発表は5月13日の予定。

<8256> プロルート 191 +2
大幅高。衣料品の卸販売を手掛ける。今期大幅増益予想が手掛かり材料となっているようだ。6日取引終了後に21年3月期決算を発表した。営業利益は0.63億円。前期は4.05億円の赤字、従来予想は0.70億円。新型コロナの影響で当初予想を下回る業績推移となった。22年3月期営業利益は前期比2.1倍の1.40億円予想。オンラインストアでの売上伸長が顕著で、以前より計画しているECプラットフォーム事業の展開に向けて経営資源をEC事業に集中的に投下する計画。《ST》

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