アンビスホールディングスは上値試す、21年9月期大幅増収増益予想

2021年3月4日 08:28

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 アンビスホールディングス<7071>(JQ)は、有料老人ホーム事業として慢性期・終末期の看護・介護ケアに特化した医療施設型ホスピス「医心館」を展開している。21年9月期は上方修正して大幅増収増益予想としている。収益拡大基調を期待したい。株価は公募増資・売出し(2月18日発表)を嫌気する形で上場来高値圏から反落したが、目先的な売り一巡して切り返しの動きを強めている。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。

■有料老人ホーム事業として医療施設型ホスピス「医心館」を展開

 有料老人ホーム事業として、慢性期・終末期の看護・介護ケアに特化した医療施設型ホスピス「医心館」を展開している。

 東日本を中心に、21年9月期第1四半期末時点で33施設・定員1496人を展開している。今後は地方都市への展開、医療機関や他の介護事業者との連携強化、M&Aの活用などで、定員数50名程度の新規施設開設スピードを加速する方針だ。

 中長期目標には定員5000人、売上高450億円、営業利益100億円、当期純利益年平均成長率20%台を掲げている。

■21年9月期大幅増収増益予想

 21年9月期の連結業績予想(2月1日に上方修正)は、売上高が20年9月期比57.1%増の144億17百万円、営業利益が39.5%増の26億19百万円、当期純利益が49.9%増の18億57百万円としている。配当予想は3円増配の9円(期末一括)である。

 第1四半期は、売上高が前年同期比61.1%増の31億68百万円、営業利益が46.8%増の7億21百万円、四半期純利益が69.3%増の5億58百万円だった。新型コロナウイルスの影響は限定的で、稼働率が順調に推移した。新規開設4施設、増床1施設も寄与して大幅増収増益だった。

 第1四半期が計画を上回り、新規開設を13施設に上方修正(期初計画11施設)した。新規施設開設(期末時点の計画は42施設・定員1977人)も寄与して大幅増収増益予想としている。収益拡大基調を期待したい。

■株価は上値試す

 株価(20年4月1日付で株式2分割)は、公募増資・売出し(2月18日発表)を嫌気する形で上場来高値圏から反落したが、目先的な売り一巡して切り返しの動きを強めている。なお公募・売出し価格は6004円(3月3日発表)となった。自律調整を交えながら上値を試す展開を期待したい。3月3日の終値は6190円、時価総額は約1394億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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