2日の中国本土市場概況:上海総合1.2%安で反落、石油と非鉄に売り

2021年3月2日 16:59

印刷

記事提供元:フィスコ


*16:59JST 2日の中国本土市場概況:上海総合1.2%安で反落、石油と非鉄に売り
2日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比42.81ポイント(1.21%)安の3508.59ポイントと反落した(上海A株指数は1.21%安の3677.71ポイント)。約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。


商品市況安が逆風。原油や非鉄の先物が安く推移する中、投資家のセンチメントが悪化した。この日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では、銅やアルミなど主要産品が軒並み安。昨夜のWTI原油先物は1.4%安と続落し、2日の時間外取引では節目の60米ドルを割り込んでいる。中国の政策期待などで指数は小高くスタートしたものの、中盤からマイナスに転じた。中国では今週5日、国会に相当する全国人民代表委員会(全人代)が開幕する。各種の経済対策に対する期待感は根強いものの、同時に、内容を見極めたいとするスタンスも漂った。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、石油と非鉄が安い。中国石油化工(600028/SH)が4.2%、中国石油天然気(601857/SH)が2.3%、江西銅業(600362/SH)が5.5%、中国アルミ(601600/SH)が5.3%ずつ下落した。


消費関連株もさえない。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が4.6%安、免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が2.6%安、ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(601633/SH)が1.5%安で引けた。医薬品株、海運株、インフラ関連株、金融株、不動産株なども売られている。


半面、発電株は高い。上海電力(600021/SH)が9.9%、楽山電力(600644/SH)が4.9%、大唐国際発電(601991/SH)が1.7%ずつ上昇した。半導体株の一角も買われている。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が0.38ポイント(0.15%)安の245.75ポイント、深センB株指数が8.76ポイント(0.79%)安の1098.89ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

関連記事