今週のマーケット展望「2万9000円台を試す展開か」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)

2021年1月18日 10:21

印刷

記事提供元:フィスコ


*10:21JST 今週のマーケット展望「2万9000円台を試す展開か」~マネックス証券チーフ・ストラテジスト広木隆氏(山崎みほ)
皆さま、こんにちは、フィスコマーケットレポーター山崎みほの「マネックス証券の気になるレポート」です。

30年ぶりの高値を急ピッチで更新しつづけていた日経平均が、さすがに調整に入っていますね。今週はどう動くのでしょうか?


さて、マネックス証券の「メールマガジン新潮流」が、1月18日に配信されました。そのなかから今回は、同証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏のレポート「今週のマーケット展望」の内容をご紹介いたします。

まず広木さんは、『今週は米国の2020年10−12月期決算発表の序盤戦だ』と言及。

『先陣を切って先週末には金融株の決算が発表された。それらの株価は軒並み下落したが、JPモルガン・チェースは過去最高益を記録した。トレーディング収入と投資銀行業務の手数料収入が増え、これらの部門の通期利益も過去最高となった』と伝えています。

さらに、『米銀の収益環境は改善しており、今週発表のバンカメ、GS、モルガン・スタンレーなども同様に好決算が見込まれる』とみており、『そのほかでは木曜日のIBM、そして先週CEO交代で急伸したインテルの決算が注目される』としています。

また、『先週は半導体受託製造で世界最大手の台湾TSMCが発表した決算で、売上高・純利益とも四半期として過去最高となったことに加え、強気の設備投資計画を発表』とも伝えています。これを受けて『半導体株が一斉に買われる展開となった。その意味では今週、20日に予定されているオランダのASMLの決算にも注目したい』と、見解を述べています。

ほかのイベントについては、『週初には 10-12月期GDP、小売売上高、鉱工業生産など中国の重要経済指標の発表集中日。20-21日は日銀金融政策決定会合、21日にはECB理事会が開催される』と説明。

また、『20日の米大統領就任式では暴動などの混乱が警戒されているが、過日のワシントンでの連邦議事堂襲撃という事件でも株式相場は崩れなかった。基本的には大きな影響はないものと考えるが、不測の事態には備えておきたい』と指摘しています。

一方、先週の日経平均については『一時、2万9000円台をうかがうまで急騰したが、米国の3連休を控えた週末にはさすがに利益確定売りに押され反落した。それでも2万8500円の節目は割らずにキープした』として、『下値は堅い。軽い押しを入れて、再度上値トライの準備はできているだろう。今週は2万9000円台に乗せる場面もあると想定される』と予想しています。

最後に、『今週の予想レンジは2万8200円〜2万9200円とする』とのことです。

参考にしてみてくださいね。

山崎みほの「気になるレポート」はマネックス証券の「メールマガジン新潮流」に掲載されたレポートを山崎みほの見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートをご確認くださいね。

フィスコマーケットレポーター 山崎みほ《CS》

関連記事