日経平均は13円安でスタート、トヨタやKDDIなどが下落

2021年1月14日 09:40

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;28442.73;-13.86TOPIX;1860.32;-4.08

[寄り付き概況]

 14日の日経平均は13.86円安の28442.73円と5日ぶり反落して取引を開始した。前日13日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は8.22ドル安の31060.47ドル、ナスダックは56.52ポイント高の13128.95ポイントで取引を終了した。下院がトランプ大統領の弾劾手続きに入り政局不安に寄り付き後下落した。12月消費者物価指数(CPI)でインフレの急伸が見られず連邦準備制度理事会(FRB)が長期にわたり大規模緩和を維持するとの見方が強まったほか、大規模財政支援への期待を受けた押し目からの買いが支えた。

 米国株式相場を受けた今日の東京株式市場は、やや売りが先行した。新型コロナ感染拡大を受け、政府が新たに7府県に緊急事態宣言を発令し、また、外国人の新規入国が原則停止されたことなどで、足元経済への悪影響がさらに懸念され、株価の重しとなったことに加え、昨日までの4日続伸で日経平均は1400円上昇しており、利益確定売りも出やすく、株価の重しとなった。一方、金融緩和が長期にわたるとの見通しや財政政策による景気下支えに対する期待感が継続し株価支援要因となり、寄り後、日経平均は上げに転じた。なお、取引開始前に発表された11月の機械受注統計は、民間設備投資の先行指標である「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)が前月比1.5%増だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は6.5%減だった。

 セクター別では、鉄鋼、医薬品、輸送用機器、空運業、保険業などが値下がり率上位、ゴム製品、サービス業、証券商品先物、水産・農林業、非鉄金属などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、キーエンス<6861>、KDDI<9433>、武田薬<4502>、パナソニック<6752>、東京海上<8766>、ダイフク<6383>、デンソー<6902>、レノバ<9519>、PR TIMES<3922>などが下落。他方、ソフトバンクG<9984>、東エレク<8035>、レーザーテック<6920>、日本電産<6594>、村田製<6981>、ローム<6963>、ファナック<6954>、エムスリー<2413>、ブリヂストン<5108>、リクルートHD<6098>、安川電<6506>などが上昇している。《FA》

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