イン 2021年春夏コレクション - デイリーウェアにひとさじの非日常性を

2020年10月22日 08:54

印刷

記事提供元:ファッションプレス

 イン(IHNN)の2021年春夏コレクションが、2020年10月16日(金)に発表された。テーマは、「日常と非日常の境界線」。

■日常着にほんの少しの非日常性を

 今シーズンは、デイリーに纏えるカジュアルさと、インらしいセンシュアルなニュアンスを持ち合わせたピースを提案。ファーストルックは、スリップドレスからスタート。カジュアルなストライプ地を起用しながら、胸元に素肌を露にするセクシーなパターンを取り入れることで、ひとさじの非日常感を味わうことができるルックへと仕上げている。

■カジュアルなファブリックを優美なシルエットで

 ファブリックは、着心地を重視した軽やかなテキスタイルが主流。そんなデイリーウェアを特別なものにするのは、女性らしいエレガントなシルエットだ。前述のドレスは、たっぷりとした量感の生地が空気を含むようにして揺蕩い、モデルが歩くたびに、緩やかに流れるようなシルエットを描く。リラクシングなオールインワンも、ウエストにそっと寄り添うようにしてボディラインを強調し、裾はゆらゆらと揺れ動くようなフォルムに設計されている。

 デイリーウェアの象徴であるデニムを多用しているのも、今シーズンの特徴。ロンパースやスカート、ブラウス&パンツのセットアップなどが現われる。これらのピースも、気軽に纏えるカジュアルさを残しつつ、フェミニンな仕立てによって、優美なスタイルに。たとえばフレアスカートは、きゅっと絞ったハイウエストから、ふんわりとしたフレアシルエットを描くように仕立てている。

■爽やかなパレットに躍動感のあるグラフィック

 カラーは、ホワイトやベージュ、ブラックといったオーセンティックなパレットに、ピンクやオレンジ、ライトブルーを織り交ぜて春夏らしい爽やかな印象に。また、毎シーズン、コレクションにアクセントをプラスするグラフィックも登場。今季は躍動感のある筆の動きが感じられる羽のようなモチーフを、ワンピースやブラウスに散りばめた。

■ランウェイにはアート作品を展示

 ランウェイには、非日常を表すものとして、橋本知成のアート作品を展示。そこに、日常を象徴するインの洋服を登場させることで、ショー演出においても、コレクションテーマの「日常と非日常の境界線」を表現した。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

関連キーワード

関連記事