ケイアイスター不動産がBI、RPAなど活用し半年で2000時間以上の工数を削減

2020年9月18日 12:51

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■新築戸建て事業の業務を自動化、今後、大幅に生産性向上の見込み

 ケイアイスター不動産<3465>(東1)は9月18日午前、今年2月から7月までの半年間に、BI(Business Intelligence)やRPA(Robotic Process Automation)、AI-OCR(AI Optical Character Reader)技術を活用することで2000時間以上の工数削減に成功したと発表した。今後、大幅な生産性向上、業績向上に寄与する取組として社内でも注目されている。

■RPAで人件費は1/3になり作業効率は3倍に

 新築戸建て産業では、不動産ポータルサイトの普及により、購入者との取引にもスピードが重視されるとともに、工程管理においても一段と工期短縮などの生産性向上が求められている。また、同社の場合は、販売棟数の増加に伴う作業量の増加と共に人手不足が問題視されていた。

■AI-OCRだけでも半年で324時間の短縮効果が

 そこで、同社では、IT成長戦略として【高回転経営:AI、BI、RPAを活用したデータドリブン経営による在庫回転率、生産性向上】を掲げ、19年7月に専門部署を新設。新築戸建て事業におけるデータの収集と問題の可視化、定期提携業務の自動化、などを進めてきた。購入者との取引の多様性、スピード重視の競争環境における優位性の確立、購入者のさらなるニーズに適切に応えられる生産体制の構築、などを目指して運用体制を整えてきた。

 これにより、BIでは、「Tableau Software(タブロー ソフトウェア)」を用いることで、事業計画および用地仕入~建築工期~販売までの在庫回転日数・売上実績などを可視化でき、新築戸建分譲事業の戦略立案・推進を効率的かつ実現性高く実行することが可能となった。

 RPAでは、単票から一覧への転記や一覧から単票への転記など、従来は人が手作業で行わざるを得なかった業務を自動化し、さらに設計部門における確認申請、確認受理、各部署への図面配布から着工可能日など工程管理のデータ化や問題の可視化を実践した。人件費は1/3になり作業効率は3倍になった。

AI-OCRでは、請求書やアンケート等、今まで手作業で行われていたデータ入力が自動でテキストデータに変換されるので、AI-OCRだけでも半年で324時間の短縮が可能となった。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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