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米国株見通し:上げ渋りか、アジアの地政学リスクを意識も
記事提供元:フィスコ
*15:59JST 米国株見通し:上げ渋りか、アジアの地政学リスクを意識も
(15時50分現在)
S&P500先物 3,120.88(+2.63)
ナスダック100先物 9,980.88(+19.38)
グローベックス米株式先物市場でS&P500先物とナスダック100先物は堅調、NYダウ先物は20ドル安。NY原油先物(WTI)も値を下げ、今晩の米株式市場はまちまちとなりそうだ。
16日の主要3指数は堅調。ダウは526ドル高で26000ドル台を回復した。経済の早期正常化への期待感が継続するなか、トランプ政権による1兆ドル規模のインフラ整備計画に思惑が広がり関連銘柄の買いが先行。また、この日発表された小売売上高が想定を大きく上回る回復を示し、投資家心理を大きく改善させた。一方、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は議会証言で先行きに慎重な見方を示したが、株価への影響は限定的となった。
上昇基調が続くなか、本日は調整の売りが出やすく上げ渋る展開が予想される。今晩発表の住宅関連指標が堅調な内容となれば、景気持ち直しを先取りした買いが見込まれる。ただ、経済活動の再開の一方で、中国・北京ではコロナ第2波で非常事態レベルが引き上げられており、米国内でもまん延に警戒感が広がる見通し。また、インドと中国の国境付近での衝突や北朝鮮と韓国の軍事境界線付近での対立など地政学リスクも意識されやすく、株買いを抑制する可能性もあろう。《TY》
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