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個人向け社債で効率的に資産形成をしよう
■個人向け社債はミドルリスク・ミドルリターン
企業が発行し、証券会社経由で購入できる「個人向け社債」は、コロナ禍で投資先を探しあぐねている人にこそオススメだ。
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国債は安心安全の投資先であるが金利は雀の涙、銀行預金の金利はもっと低い。しかし株式投資は怖くて手が出せない・・・。
そのような悩みを抱える人には「個人向け社債」をオススメしたい。債券なので基本的に元本保証であるにも関わらず、利率は国債、銀行預金よりもずっと高い。その上、「個人向け社債」はネット証券会社などで簡単に購入できる。
「個人向け社債」はミドルリターンを狙うことが出来るため、短・中期的なビジョンで見ればに効率的に資産形成を行うことが出来る。今回は「個人向け社債」の魅力について紹介していこう。
■そもそも「社債」と「個人向け社債」の違いは?
まず会社が発行する債券のことを「社債」という。社債は一般的には機関投資家向けであり、数千万~億単位でないと取引できない。何故なら「社債」は企業が資金調達のために用いる手段の一つであり、企業が必要とする資金は数百億円~数千億円単位になるからだ。
「社債」には償還期限が決められており、その期限の長さと企業の信用リスクを勘案して金利が決められている。例えば2019年にJR東日本が発行して話題になった「50年物社債」は、利率0.809%であるが、同時に発行された「10年物社債」は同0.10%である。
このような「社債」を数十万円単位という少額から購入できるように設計したものを「個人向け社債」という。有名なものではSBIホールディングスが発行する「SBI債」がある。今年3月に発売された同債券は最低10万円から購入可能、償還期限は2年で利率が0.60%であった。「SBI債」は償還期限が短い割に利率が高いため、募集が始まるとすぐに売り切れるほどの人気となっている。
■「個人向け社債」のリスクは?
ここまでは「社債」と「個人向け社債」の良い部分をお伝えしてきた。次にこれらのリスクについて説明しておきたい。
最大のリスクは、「個人向け社債」を発行する企業が倒産した場合である。倒産となった場合、利息や投資額が返済されない可能性は高い。何故なら現在発行されている「個人向け社債」は”無担保社債”であることが多いからだ。無担保、つまり発行元企業の財務状態が苦しくなった場合の担保(土地、建物など)がないので、債務不履行リスクは決して低くないのだ。
最後に、一般的に信用が低い企業が発行するものは利率が高くなる。上記で紹介したSBI債の利率が高いのも、信用格付けがそこまで高くないことが理由である。もっともSBI債は償還期限が2年という短期間なので、過度に気にしすぎる必要はない。
このように「個人向け社債」を購入する際は、利率だけに注目することなく、リスクもしっかりと把握しておこう。
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