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個人投資家にとってコロナショックの真の敵は、「今じゃない」という言葉
新型コロナウイルス感染症の拡大は、日経平均2万2000円台を突破するなど上り調子だった日本経済に未曽有の落ち込みをもたらした。現在メディアはこのテレビ記事のように、観光業や旅行関連、製造業への影響を報じているが、実はこのあと、5月以降こそ、最も大きな影響があると考えられる。
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投資家として、コロナショックの本番は「いつ」と見るべきだろうか。それは、決算を踏まえたうえでの「次の動き」だ。
多くの会社が3月末に「本決算」を迎える。経営者の動きや発言がSNSで幅広く拡散する世の中になったが、ほとんどの経営者にとってこの1カ月は「想定外」といえるはずだ。
もちろん、「何か」があってもいいように、会社内に1年以上社員を雇用して通常営業を出来るだけの余裕を持っていた会社はある。ただ多くの会社は、今期の落ち込みはどれくらいなのか。今期だけの話なのか。どのように会社を立て直していけばいいかを組み立て直している可能性が高い。
旅行業や観光業、インバウンド関連は幅広く損害を受けた。ただ、いっけんあまり影響を受けていない(持ちこたえた)会社でも、これまでの攻勢はまず続けられず、軌道修正を考えている可能性は高い。
投資家目線で見ると、今回の各社本決算に対する分析力が、コロナショックを乗り越える分水嶺になると考えている。増しては3月に入っては上下著しい荒れ相場である。
「落ち着く気配が見えたらこれまでの負けを」と前のめりになっている人のなかには、コロナショックの本当の波に勢いよくぶつかってしまう失敗談も増えるのではないだろうか。
日本に関わらず、世界中を襲った未曽有の危機である。受け止める力が持つ限りは、冷静さだけは絶対に失わずに立ち向かっていきたいものだ。
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