後席シートベルト、一般道での着用率は過去最高に それでも高速の約半分 JAF

2020年1月26日 21:47

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ダミー人形による実験の様子。後席ダミーは、運転席側でシートベルト非着用、助手席側でシートベルト着用となっている。(写真:JAFの発表資料より)

ダミー人形による実験の様子。後席ダミーは、運転席側でシートベルト非着用、助手席側でシートベルト着用となっている。(写真:JAFの発表資料より)[写真拡大]

 JAF(日本自動車連盟)は24日、警察庁と合同で実施した「シートベルト着用状況全国調査」の調査結果を公表、一般道における後部座席の着用率は前年調査から1.2ポイント上昇し、過去最高となる39.2%だった。

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 調査2002年から行われており、今回は、2019年11月5日~21日の期間、全国886カ所で行われた。

■一般道での後席シートベルト装着率は高速道路の約半分

 後部座席シートベルトの着用は、2008年に義務化された。これは一般道、高速道路のどちらも対象となる。一般道での着用率は、義務化前の2007年は8.8%と低い数値であったが、義務化した2008年は30.8%に上昇。その後も年々上昇し、10年後となる2018年は38.0%となり、2019年はそこから1.2ポイント上昇し過去最高となった。

 一方で高速道路での装着率はどうだろうか。2007年は13.5%で義務化された2008年は62.5%である。こちらも大きく伸びており、2018年は74.2%、2019年は微減となったが74.1%だった。大きく伸びてきたとはいえ、一般道での後席シートベルト装着率は高速道路に比べるとまだ約半分で、現在も認識が低いことをあらわしている。

 都道県別で見ると、調査数に違いはあるものの、一般道の装着率は57.0%と群馬県がトップ。高速道路は87.4%の京都府がトップの数値となっている。

■運転席、助手席の着用率は横ばいで推移

 運転席の着用率は、一般道が98.8%、高速道路が99.6%と、共に前年から変わりは無し。助手席は一般道が95.9%、高速道路が98.3%と、100%ではないものの、高い数字だった。

■引き続き後席シートベルトの着用を

 シートベルトが乗員を守るためであることは、疑いようのない事実であり、必要な装備である。後席シートベルト着用の重要性については、年々認識が高まってはいるものの、まだまだ十分とは言えない。このような調査結果が、考えるきっかけとなることを願いたい。(記事:キーパー・記事一覧を見る

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