Teslaの電気自動車、バッテリー劣化状況調査結果が公表

2019年11月28日 23:02

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記事提供元:スラド

 taraiok曰く、

 電気自動車(EV)ではバッテリーの劣化によって走行可能距離が減少することが知られているが、Plug In AmericaというサイトによるTesla Model Sのユーザーを対象にした調査によると、この車種では購入から7年が経過した時点でもそのバッテリ容量は新品時と比べて平均約93%を維持していたという(NimbleFinsSlashdot)。

 この調査は2013年から2019年の間に製造されたModel Sを対象としたもので、595台が参加し、それらの合計走行距離は2,381万7,869マイル(約3,833万1,144km)。平均年間走行距離は1万5,983マイル(約2万5,722km)となっている。調査によると、バッテリーの劣化は年々進む傾向があるほか、走行距離によっても劣化具合は変わるようで、たとえば走行距離が14万3,038マイル(約23万km)の車両ではバッテリー容量が85%前後まで減少していたという。

 バッテリーの劣化は充電サイクルで発生するため、走行距離によって劣化が進むのは理にかなっている。調査によると、走行距離が約15万マイル(24万km)までの場合、バッテリー容量は新品の90%以上をキープできるという結果だったという。また、走行距離が150,000マイルを超えると減少のペースが速くなるものの、232,442マイル(37万4079km)を走行したModel S 85Pでもバッテリー容量は新品時の83%だったという。

 なお、多くのEVでは、1年に1%ずつバッテリーが劣化していくが、毎年同じように劣化しているわけではないという。2年目と3年目はバッテリー容量がより多く失われる傾向にあるとしている。

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