携帯電話の在圏情報を活用した国勢調査がスペイン全土で実施予定

2019年11月1日 18:55

印刷

記事提供元:スラド

 Anonymous Coward曰く、

 スペイン国立統計局は携帯電話の在圏情報に基づく人口統計調査の実施を発表した(公式発表EL PAIS)。直近の調査は11月18~21日の平日4日間と毎週日曜日に予定されている。

 この調査はスペインの主要な携帯電話事業者であるMovistar、Vodafone、Orangeの3社と協力して行われるもので、全国を3,200個のブロックに分割し、各ブロックの携帯電話端末数を1日数回取得することで、昼間人口や夜間人口、通勤・通学人口を把握するのが狙い。こうしたビッグデータの活用によって、従来のアンケート調査に要していた手間や費用を大幅に抑えつつ、正確な人口統計が得られることが期待されている。

 一部では携帯電話端末の追跡によるプライバシー侵害を懸念する声もあるが、本調査において携帯電話事業者からは電話番号や加入者の個人情報は提供されないため、統計局では端末の位置を追跡することはできないとしている。

 スラドのコメントを読む | モバイルセクション | 統計 | 携帯電話 | プライバシ

 関連ストーリー:
監視対象者リストに載っていない米市民の旅客機利用を追跡・監視する米TSAの「Quiet Skies」プログラム 2018年08月04日
警察庁、捜査対象者の追跡にGPSを利用していたことを隠すよう指示していた 2017年02月03日
警察による捜査のため「位置情報を秘密裏に取得するアプリ」を無断でインストールすることは違法? 2015年06月19日
国勢調査、37%の世帯がオンラインで回答 2015年09月23日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事