10月22日はオリオン座流星群がピーク、これから出現が楽しみな流星群たち

2019年10月20日 08:18

印刷

 最近はようやく秋らしい気候となってきた。まさに秋の夜長を楽しめる季節到来である。10月から1月にかけては流星群の到来が続くため、天体観測を楽しんでみるのも良い季節だ。

【こちらも】58年ぶりに観測された幻の流星群

 10月にはオリオン座流星群、11月にはしし座流星群、12月には双子座流星群、1月にはしぶんぎ座流星群がやってくる。このうち12月の双子座流星群と1月のしぶんぎ座流星群は3大流星群に数えられる。

 これらの中でもっとも活動が活発なのは、12月14日にピークを迎える双子座流星群であろう。毎年、1等星級以上の明るく大きな流星が1時間に20個以上楽しめるため、初心者でも必ず願い事を唱えるチャンスがある。

 話題性から行けば11月17日にピークを迎えるしし座流星群だろう。この流星群は例年の出現数は大したことはないが、33年周期で太陽に接近するため、その当たり年には1時間で1000個以上の流星が見られる可能性がある。最近では1999年と2001年が当たり年であったため、次回の大出現は2032年あたりだろう。この流星群が大出現する際は3大流星群の影が非常に薄くなる。

 しぶんぎ座流星群は新春の1月4日にピークを迎えるので3大流星群に数え上げられながらも、これまで無縁であった人も多いことだろう。今日紹介した4つの流星群の中では双子座流星群の次に出現数が期待できるため、忘れないでいてほしい。

 もうすぐやってくるオリオン座流星群は、ピークを10月22日に迎えるが、残念ながら今年はそのころには夜空に半月が輝いており、観望条件はよろしくない。とはいえ1時間で5個程度の出現が予想されているため、興味のある人や星に願い事をかなえてもらいたい人は、夜空(特にオリオン座付近)をじっと眺めてみよう。

 近頃はゆっくりと星空を眺める時間的なゆとりが持てない人が増え、流れ星を1度も見たことがない人も珍しくない世の中になってしまっている。だが、これからの4カ月は、流星群が次々にやってくるため、ぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。

 最後に流星群を眺める際の注意事項を示しておく。観察の際は暖かい服装でかぜを引かないように注意しよう。また流星に出会うための基本中の基本は、肉眼で夜空のなるべく広い範囲を眺めることである。まちがっても双眼鏡で夜空を眺めてはいけない。なぜならば双眼鏡では眺めることができる夜空の範囲が極端に限定されてしまうからだ。

 流れ星を見たことのない人には味わうことのできない感動を、この季節にぜひ味わっていただきたい。(記事:cedar3・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事